【専門コラム】 ダイヤモンド財務®の着眼点

当コラムは、次世代経営者の方々へ、気づきやヒント・エールをつづった専門コラムです。
特に、「目隠し運転で高速道路を走るような感覚」をお持ちの後継社長の方々、「事業は順調なはずなのに何故かお金が残らない」と感じられているオーナー社長の方々、ぜひご活用下さい。(毎週水曜日更新)

第47話:なぜ多くの社長が銀行対応で失敗するのか?

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第47話:なぜ多くの社長が銀行対応で失敗するのか?

「舘野さん、ウチのメインバンクに人事異動があって、その影響なのか、融資のスタンスが急に変わったんです。前の支店長や担当者は積極的でドンドン貸してくれたのに、今の支店長が来たとたん消極的になってしまったんです。」第二創業に向けて銀行からの資金調達を検討されている二代目社長さんからのご相談です。

金融機関との付き合い方に関しては、実に千差万別なのですが、あえて申し上げるならば、「融資する側の仕組みを知っている社長」と、「融資する側の仕組みを知らない社長」とでは、その結果に天と地ほどの差が出るということです。

銀行対応と一口にいっても、頑なに一行取引を貫き通している会社もあれば、無借金経営の会社だってあります。逆に、少しでも条件良く貸してくれる・・・という銀行が現れたら、次から次へと借りまくっている会社もあります。さらには、その時その時でコロコロ取引銀行を変えてきてしまったために、メインバンクがどこなのかわからなくなってしまったという会社もあります。

銀行からの借入を活用することは、成長過程における会社にとってターボエンジンのようなものであり、会社の成長を加速する貴重な経営資源でもあります。逆に、経営が苦しい会社にとっては、経営を再建するための時間的猶予に繋がるものです。よって、必要な特に、必要な金額を、いつでも調達できるようにしておかなければなりませんし、金融機関を「イコールパートナー」として対等に付き合っていかなければならないのです。

当然、イコールパートナーですから、銀行からの無理難題や困った要求を突き付けられた時は、毅然とした態度でお断りをする勇気も必要ですし、逆に、銀行のご機嫌を取ろうと考えて自社の財務状態を棄損するような提案をお受けするようなことは、絶対にしてはならないことです。

なぜなら、社長にとって最も重要な仕事は、自分の会社を「儲かって、潰れない会社にすること」だからです。利益を出してお金が残る強い財務体質をつくることによって、はじめて、社員や家族、取引先を守り抜くことができるのです。

当社では、会社の置かれている状況と直面している課題、目指すべき将来から逆算をした上で、どの銀行とどうやって付き合っていったら良いのか、長期的な目線で戦略を立案するご支援を日々行っているのですが、そんな中で直面する悩ましい状態の会社もあります。

細かい個別のことに関してお話しだすとキリがありませんのでここでは割愛させて頂きますが、一番多いパターンとしては、「取引銀行が少なすぎて、特定の金融機関・支店の融資姿勢に資金供給が左右されすぎてしまう」状態であったり、逆に、「取引銀行が多すぎて、イザという時に会社を前面に立って応援するメインバンクが不在になっている」というものです。

会社経営にあたっては、当然良い時もあれば、悪い時もあります。
会社の成長を陰日向に後押してくれて、会社が困った時に即座に駆けつけてくれる金融機関もあれば、残念ながらそうでない金融機関もあるのが実情です。金融機関個々の事情や得意不得意もありますし、支店長の方針、担当者の考え方やそもそもの力量にもよります。泥臭い実務の現場においては、キレイゴトや机上の空論だけでは対応できないことが山ほどあるのです。

世界情勢が日々変化しているのと同じように、金融機関の姿勢だって日々刻々と変化していきます。ですから、社長は、その点を予めよく理解した上で取引を開始しなければならないのです。

冒頭にあったようなご質問のケースは多々あることです。ですが、それを「しょうがない。」で片づけたり、「銀行は雨の日には傘を貸してくれないけど、晴れの日には傘を貸してくる。」などと嘆いていては、何の解決にもなりません。

大切なことは、「融資する側の仕組みを知った上で、どうしたら自分の会社が銀行から選ばれるのか」を学ぶことです。銀行をお金の仕入先と考えて、安定供給をするための仕組みづくりをすることが社長にとって重要な責務でもあるのです。

あなたの会社は、上手な銀行対応が出来ていますか?
あなたの会社のメインバンクは、イコールパートナーですか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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