【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 銀行対策・銀行融資

当コラムは、「事業は順調なのに、お金が残らない…」「会社のお金の流れがわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」「税金からお金を守りたい…」「銀行対応で失敗したくない…」「無策なままの相続対策を何とかしたい…」このようなお悩みを抱えた同族会社のオーナー社長・2代目社長のための専門コラムです。(毎週水曜日更新)

多くの社長が見落とす資金調達の盲点

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第89話:多くの社長が見落とす資金調達の盲点

「舘野さん、ウチの会社はどうも借入依存気味の財務体質みたいで、気が付いたら金融機関からお金を借りては返すということの繰り返しになってしまっているようなんです。父は、『お金が足りなくなったら、銀行に借りればいい』と、何の疑問も持っていない様子なんですが、私からしてみれば不安でたまりません。」これから社長に就任される予定の、とある関西地方の三代目社長さんからのご相談です。

当社では、儲かって潰れない、利益を出してお金が残る強い会社づくりのお手伝いを日夜させて頂いておりますので、どんな財務状況の会社であっても、まず最初に、徹底的に現状分析を行い、5年後10年後には「4C経営」を目指せる会社づくりのお手伝いを、全国各地で行っています。

どんなことがあっても潰れない強い財務体質を構築するにあたっては、儲けを最大化するための損益管理の仕組みづくりだったり、売上を増やさなくてもお金が増えるような財務基盤構造改革だったり、あるいは、キャッシュフローが常に好循環するような資金管理戦略などなど、数々の打ち手を講じていきます。

それぞれ会社の状況によって課題となる部分は異なってきますが、そんな中でも、多くの社長さん方の関心度が高いテーマのひとつが「金融機関対応の実務」になります。

それはなぜかというと、どんなに優良企業であっても、「上手なお金の借り方・返し方」に関しては、意外と無頓着というか、「指摘されるまでは、何ら疑問を持つことなく場当たり的な付き合い方をしてきてしまった」という社長さんが大半を占めるからです。

日頃から財務中心の会社づくりをしている会社であれば、自社の財務戦略の一環として資金調達に関する方針を持っています。

しかし、一方で、「財務」という視点で資金調達を考えたことがない・・・という場合には、ほぼ例外なく「明確な資金調達に関する自社の方針」を持っていません。その結果、知らず知らずのうちに場当たり的な資金調達を繰り返してしまうのです。

断片的な知識やテクニック的なものは聞きかじったことがあるという社長さんは多いのですが、肝心の財務戦略や資金調達に関する自社の方針がなければ、それは、「薬」にもなれば「毒」にもなるということを知っておかなければなりません。

もっというと、その傾向は、会社の規模や社歴を問いません。例え優良企業であっても、あるいはそうでなくても、漠然とした金融機関対応に関する不安は抱いているけれども、具体的に金融機関対応のあり方や自社の資金調達方針について考えたことがない・・・という社長さんには、本当によく、お目にかかります。

しかし、明確な資金調達に関する自社の方針がないという場合は、実に危険な状態と言わざるを得ません。

なぜなら、今は、金融機関の融資姿勢も積極的ですから、業績が堅調で財務体質も良い会社には、どの銀行もこぞって融資獲得のために様々な提案をしてきます。逆に、多少調子の悪い会社であっても、貸してくれるかもしれません。銀行の営業担当者は、それぞれ厳しい融資ノルマが課せられていますから、3月末や9月末などの年度末のタイミングでは、半ばゴリ押しに近い形での融資攻勢をかける・・・といった話だって珍しくありません。

しかし、それはあくまでも今現在の話であって、将来にわたって同じ状態が続くという保障にはなりません。あくまでも銀行には、銀行側の都合があります。大組織の理論で動いていますし、銀行からしてみれば、会社は幾多の取引先の中の1社にしかすぎません。

つまり、いつ取り組み姿勢が変わってもおかしくないのです。だからこそ、「銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に傘を取り上げる」という言い古された言葉が生まれるのです。

万が一の時に会社を救えるのは銀行であり、逆に、会社を見限ることができるのも銀行です。だからこそ、社長はその事実を踏まえた上で、5年後10年後を見据えた自社の資金調達に関する明確な方針を持ち、その上で、複数の金融機関の中から相性のいい金融機関を探し、自社の成長発展を支援して頂くパートナーという基本姿勢を決して忘れてはならないのです。
財務中心の会社づくりをしている会社は、例え、今現状の財務状態が芳しくないものであっても、5年後10年後の将来に向かって確実に良くなっていくものです。

逆に、自社の財務体質がいつまで経っても良くならない、あるいは、いつも資金繰りが苦しいと感じるようなことがあれば、それは、そもそもの社長自身の「財務」に対する考え方に問題があるケースがほとんどなのです。

社長の仕事は、「無借金経営」をすることではありません。
あくまでも、社長の仕事は、「どんなことがあっても会社を絶対に潰さない」ことです。

あなたの会社には、明確な資金調達に関する自社の方針がありますか?
財務中心の会社づくりで、どんなことがあっても潰れない強い会社づくりを目指してみませんか。

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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