【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

当コラムは、「会社のお金のことがよくわからない…」「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない…」「銀行とどうやって付き合っていけばいいのかわからない…」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい!」とお考えの同族会社のオーナー社長・2代目社長向けの専門コラムです。(毎週水曜日更新)

成功する社長が知ってて、会社を潰す社長が知らないこと

第176話:成功する社長が知ってて、会社を潰す社長が知らないこと

「舘野先生、自分は社長に就任して10年経つのですが、どうも会社のお金のことが良くわからないんです。例えば、今年は、売上もちゃんと増えているし、社員達もみんな一生懸命頑張ってくれているから、きっと利益もお金もたくさん残っているはずだと思っていたんです。それなのに、結局、利益もお金も思うように残らなくて…。」先代社長から社長の座を引き継いで早10年、50代のとある3代目社長さんの一言です。

多くの社長は、
「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない…」
「銀行に頼ってばかりで、借金がなかなか減っていかない…」
「会社のお金の流れが、イマイチよくわからない…」
という悩みを抱えています。

その一方で、売上を増やすことなく、また、借金も増やすことなく、手元資金をしっかりと残し、それを新規事業投資や設備投資などへ再投資する「善循環」のサイクルを回している社長がいます。

「善循環」の仕組み、つまり「社長と会社にお金が残る」仕組みを持っている会社は、手元に残ったお金は、さらなる成長発展・永続的成功繁栄のために再投資することで、より強く永く続く会社づくりを実現していきます。

具体的には、新規事業を立ち上げたり、新商品を開発したり、広告宣伝を拡大させたり、人材採用や人材教育を強化したりと、必要な時に必要なだけ事業投資ができる状態です。

その善循環のサイクルを繰り返し回していくことで、より一層大きなリターンを得ることができるのです。

経営の本質が「最小の元手で最大の利益を稼ぐこと」にありますから、地域ナンバーワン、業界トップの座をより強固なものにしていきます。

ここで、成功の善循環の仕組みがある社長と、いつまで経ってもジリ貧で苦しい状況からなかなか抜け出せない社長を分かつ違いは、一体どこにあるのでしょうか?

「売上が増えれば、潰れない会社になる」の愚

会社にお金が残らない、財務が弱いと嘆く社長に共通する考え方として、「売上が増えれば、潰れない会社になる」があります。

しつこいようですが、ほんとうに大事な考え方なので、あえて申し上げますと、「売上が増えれば、潰れない会社になる」という考え方は、間違いです。

会社が潰れるのは、売上が減った時ではありません。赤字決算になった時でもありません。会社が本当に潰れるのは、お金がなくなった時です。

つまり、「売上が増えれば、潰れない会社になる」のではないのです。あくまでも、「売上をつくる能力」とは全く異なる「お金を残す能力」、つまり「財務」こそが、事業永続のためのキーポイントなのです。

大企業であれば、あらゆる経営資源が潤沢にあるため、会社のお金のことをみる人、つまり、財務担当役員(CFO)を雇い入れて、その人にお金のことを任せるという選択ができます。

ところが、経営資源が乏しい中小企業、特に同族会社の多くは、財務機能が存在しません。

したがって、財務を知らない社長は、「会社のお金の流れがわからない…」「なぜかお金が残らない…」「税金は税理士にいわれるがまま…」「借金は銀行にいわれるがまま…」の状態から、いつまで経っても抜け出すことができないのです。

「お金に対する正しい判断基準」を持たない社長の末路

その結果、多くの社長が「お金に対する正しい判断基準」を持たないまま、知らず知らずのうちに「時間」と「お金」を垂れ流し続けています。

会社の事業規模にもよりますが、私がこれまでご支援してきた会社の多くが数千万円、ひどい場合は、億単位でお金を垂れ流し続けていたり、あるいは、眠らせていたりするのです。

つまり、社長自らが「お金に対する正しい判断基準」を知れば、失敗する確率を劇的に減らし、結果的に「儲かって、潰れない」「利益を出して、お金が残る」善循環が回り始めるのです。

特に、事業規模が10億円を超えるような会社や、社歴が30年・50年と長い会社ほど、この「財務のチカラ」が大きく発揮できます。

「売上をあげる」ことは、社員全員のチカラが必要ですが、「お金を残す」ことは、社長の決断一つでできるのです。したがって、まずは、社長自身がその事実に気づくことが最も重要なことなのです。

ただし、当然ながら、そこには、絶対的な手順と見落としてはいけない幾多のチェックポイントが存在します。

それに、よく「財務」と聞くと、「数字に強くなければいけない…」「経理や会計の知識がないと…」「決算書の本をたくさん読んできたけどやっぱりツマラナイ…」とアレルギー反応を示される方が多くいらっしゃるのも事実です。

ですが、社長にとって最も重要なことは、「会社のお金の正しい判断基準」を持つことです。

色々な算式を覚えて計算したり、難しい会計の仕訳を切ったり、決算書を作成したりするような能力を持つこと自体は、まったくもって社長の仕事ではないのです。

あなたは、社長として「会社のお金の正しい判断基準」を持ち合わせていますか?
社長として、強く永く続く会社づくりの具体策を実行できていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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