【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す会社財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す会社財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

成功する2代目社長と倒産する2代目社長を分かつ違い

第168話:成功する2代目社長と倒産する2代目社長を分かつ違い

「舘野先生、私は社長になってもうすぐ5年になります。お蔭さまで事業の方は順調なのですが、いつまでたってもお金の心配が消えないんです。定期的にやってくる金欠の谷がいつも不安で、不安で、たまりません。経理担当者は『銀行からお金を借りましょう』って簡単に言うんですが、私は早くこの状況を抜け出したいんです。」

先般セミナーにご参加された後、個別相談のためにご来社されたとある関西地方の2代目社長さんの一言です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、全国各地から会社経営にまつわるお金の悩みが寄せられます。当社は、あくまでも「同族会社専門」にこだわっているのですが、その理由は、「同族会社」と「非同族会社」とでは、会社経営にまつわるお金の悩みの『根の深さ』に違いがあるからです。

なぜ、同族会社と非同族会社とでは、「財務」の悩みの根の深さが違うのか

もちろん非同族会社であっても、会社経営にまつわるお金の悩みは多々あることでしょう。しかし、誤解を恐れずに断言するのであれば、同族会社のオーナー社長が抱えている会社経営にまつわるお金の悩みとは、まったく比になりません。特に、2代目社長や3代目社長などの後継社長が抱えている財務の悩みは、ほんとうに根が深いのです。

それは、なぜでしょうか?

ひとことでいうと、同族会社のオーナー社長の場合、社長自身の個人の「財務」と、会社の「財務」が密接に絡み合っているからです。ひとたび会社の「財務」が悪化すれば、すぐさま社長自身の個人の「財務」にも影響します。逆に、社長個人の「財務」、あるいは、社長一族の「財務」が悪化すれば、会社の「財務」にも悪影響を及ぼします。

さらに、税金の問題でいえば、会社に関しては法人税等が課せられ、個人に関しては所得税等だけでなく、相続税等の問題もあります。法律上の問題では、会社には会社法の縛りがあり、相続が起きたら民法の縛りもでてきます。それに、同族会社の場合は、関係者が複雑な利害関係で絡み合ってきます。

しかも、これらの問題は、金額的なインパクトが少なくても数千万円、大きい時には億単位で波及しますから、相当慎重に、細部にわたって緻密に財務戦略を練っていく必要があるのです。

このように、様々な法律をクリアーしつつ、最終的にお金を守るような道筋を示すということだけでも大変な実務なのですが、同族会社の場合はそれだけでは終わりません。会社を引退する(引退した)先代社長や親戚、兄弟などの「心情」も常に考慮しながら、最終的に社長個人と会社を守ることを考えなければなりません。

つまり、「勘定」と「感情」のバランスをとらなければならない点が、実は、最も難しい部分だったりするのです。当社では、そんな非常にセンシティブでナーバスな問題に、数多く向き合ってきたからわかるのです。

成功する二代目社長と会社を潰す二代目社長の分岐点とは

同族会社の「財務」の重要性を社長自身、特に、2代目社長が正しく理解していれば、社長就任の前に「財務」を学び、どうしたら、会社の財務と自分自身財務を強くできるのかという道筋をつけることができます。しかし、「財務」の重要性に気づけず、会社を倒産させてしまう社長も数多く存在するのが現実です。

「金融機関に頼らず、事業を自由自在に操れる状態を手に入れたい・・・」
「地域ナンバーワン、業界トップ企業の座を勝ち取りたい・・・」
「社員が誇りを持って働けるような、夢や希望のある会社にしたい・・・」
などなど、多くの社長が願い、理想とする未来の姿を、それぞれ思い描いています。

しかし、どんなに立派で素晴らしい夢を思い描いていても、事業の存続を支える財務がボロボロであれば絵に描いた餅で終わってしまいます。つまり、成功を望むのであれば、そもそもの大前提として、自社が「潰れない会社」であることが不可欠なのです。

財務を知らない社長、一般的な税理士や公認会計士がおかす勘違い

ところが、ここで多くの社長は、知らず知らずのうちに「ある勘違い」の落とし穴にはまってしまいます。しかも、悩ましいことに、この「ある勘違い」は、経営者だけでなく、一般的な職業会計人も犯してしまっていることがあるため、社長はくれぐれも相談相手を間違えないよう注意しなければなりません。

具体的には、「売上が増えれば、潰れない会社になるはずだ・・・」という誤った認識の落とし穴です。この間違いに気が付かず、売上を追い求めることだけに注力している会社は、「無理な売上拡大」や「過剰な投資」、「場当たり的な資金調達」や「間違った節税対策」を、知らず知らずのうちに繰り返してしまうのです。

当然、そのような会社の財務体質は脆く、ほんの少しの衝撃であっという間に崩れてしまいますから、社長自身は日々お金のことで腐心し、社員や家族も漠然とした不安を抱えて過ごすことを余儀なくされてしまうのです。

もちろん売上を創るという行為は、事業を行う上で大切なことです。しかし、社長が絶対に知っておかなければならないことは、「売上が増える」イコール「潰れない会社になる」というわけではない・・・という歴然たる事実なのです。

財務の実務こそが、事業永続を現実にする

あくまでも、日々の経営の結果が「財務」であってはならないのです。
社長自らが意図して創り上げていくものが「財務」なのです。

真に潰れない会社づくりを目指すのであれば、この事実を、社長自身が本当の意味で正しく理解しておかなければなりません。あくまでも財務が岩盤だからこそ、事業を自由自在に操れるから、結果として「潰れない会社になる」のです。つまり、財務は、事業永続を現実のものにする社長のための実務なのです。

成功する2代目社長は、結果としての財務ではなく、財務中心の会社づくりこそが、事業永続のためのキーポイントであるということを知っています。だからこそ、社長自らが意図して強化し続けているのです。つまり、成功している社長ほど、5年後、10年後の永続的成功繁栄・成長発展のために、人知れず自らの手で自社の財務を磨き上げているものなのです。

あなたは、社長として、自らが意図して「財務」を築いていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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社長と会社にお金を残す「財務コンサルティング」
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