【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 銀行対策・銀行融資

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す会社財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

後継社長がやりがちな間違いだらけの銀行対応

第161話:後継社長がやりがちな間違いだらけの銀行対応

「舘野先生、ウチのメインバンクの担当者は、言っていることがしょっちゅうコロコロ、コロコロ変わるんです。融資させてくださいって積極的に営業をしてきたと思ったら、翌月には少し時間をくださいって言ってきたりして・・・。結局、いつも振り回されてばかりで、将来が不安です。」とある近畿地方にお住まいの二代目社長さんからのご相談です。

当社は同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、金融機関対応に関するご相談が大変多く寄せられます。それと同時に、当社がチカラを入れてご支援をしている分野の一つでもあるため、当社のコンサルティングを受けられている社長さん方から「交渉が上手く進んで、金利が○%削減できました」とか「長年気になっていた担保と連帯保証を外すことができました」といったご報告が日々寄せられます。

多くの経営者、特に、後継社長は、このようにおっしゃいます。
「ウチの会社は、どのようなスタンスで銀行と付き合っていったらいいのかわからない」
「いろんな銀行からお付き合いでお金を借りていたら、どこがメインかわからなくなってしまった」
「いつも銀行のいいなりで、都合のいいようにされているような気がする」
「事業は順調なはずなのに、なかなか借金が減っていかない」

あなたは、どうでしょうか?

このように感じられる多くの経営者、特に、同族会社の後継社長は、そもそも正しい「借り方」と「返し方」を知らないまま、場当たり的な資金調達をしてしまっているものです。

当たり前の話ですが、必要な時に必要なだけ資金調達ができて、事業を自由自在に操れる状態を手に入れるには、財務中心の会社づくりが不可欠です。そして、その上で、自社にあった最適な融資戦略を社長自身が持つことが最も重要なことなのです。

では、「自社にあった最適な融資戦略を社長自身が持つ」ためには、一体どうしたら良いのでしょうか。その答えは、まずは、社長自身が正しい「借り方」と「返し方」を知り、実践することにあります。

正しい「借り方」と「返し方」というと、「そんなことわかっている!」とか「ウチの会社はちゃんと出来ているハズだ!」といったお声をいただくことがあります。しかし、そのようにおっしゃる会社ほど、実際中身をみてみると、銀行のいいなりの資金調達になってしまっていて、いわゆる銀行との「お付き合い」や「頼まれごと」を何の戦略もなく、むやみに受け入れた結果、財務が痛めつけられてしまっていたりするのです。

銀行員は、一見財務を知っているようにみられがちです。しかし、ほとんどの銀行員は、財務を知りません。なぜなら、決算書を評価して財務の格付けをしているのは、銀行内部のシステムだからです。

したがって、銀行の営業担当者は、日々の営業ノルマに追われながら、いかに担当先にお金を貸し、時には手数料の高い社債発行を提案し、保険商品の提案や定期預金、クレジットカードなどの提案をことあるごとに繰り返す・・・それが仕事なのです。特に、ひと昔前は、融資と引き換えに無理やりデリバティブ商品を契約させ、借金の返済とデリバティブの含み損で首が回らなくなるというゾンビ会社が大量発生し、ある種の社会問題にまで発展したものです。

最近では、ここまでの強引な、脅迫レベルの営業はだいぶ減ってきてはいまずが、ゼロとはいいきれないのが実情です。特にメガバンクは3年サイクルで異動が入りますから、3年の間に融資を中心に、いかにバランスよく複数の商品を売れたかが出世に影響します。つまり、営業担当者にとっては、担当先の財務のことなんぞはどうでもよく、自分の営業ノルマを達成することが最重要事項なのです。

あたり前のことですが、会社のことを守れるのは社長しかいません。会社経営の基盤となる財務を守り、強化することが出来るのは、この世でたった一人、社長だけです。したがって、ここで大切なことは、社長自身が自社の財務の状況を正しく理解した上で、お金を貸す側の銀行の仕組みを上手に活用することにあるのです。

特に、創業30年以上経過している会社は、先代社長が銀行のいいなりで資金調達をしてきた結果、財務は棄損し、多額の金利負担だけでなく、担保や連帯保証なども取られてしまっている状態が散見されます。

いわゆる先代社長世代の経営者は、バブル崩壊を経験しているので、「銀行がお金を貸してくれることはありがたいこと」「交渉だなんてとんでもない!お金のことは銀行に任せておけばいい」という考えをお持ちです。しかし、もし、後継社長がそのコトバを鵜呑みにして、銀行対応を継続していたとしたらどうなることか・・・。その結果は、火を見るよりも明らかです。

真に、強く永く続く会社づくりを目指すのであれば、まずは、社長自身が「財務」の実務を学び、自社に最適な融資戦略を持つことです。その積み重ねが、儲かって潰れない、利益を出してお金が残る強い財務体質に繋がっていくのです。

あなたは、社長として、お金を貸す側の仕組みを知っていますか?
あなたの会社は、自社に見合った最適な融資戦略を持ち合わせていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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