【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 銀行対策・銀行融資

当コラムは、「事業は順調なのに、お金が残らない…」「会社のお金の流れがわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」「税金からお金を守りたい…」「銀行対応で失敗したくない…」「無策なままの相続対策を何とかしたい…」このようなお悩みを抱えた同族会社のオーナー社長・2代目社長のための専門コラムです。(毎週水曜日更新)

同族会社が陥りやすい間違った銀行対策の罠

第169話:同族会社が陥りやすい間違った銀行対策の罠

「舘野先生、ウチの会社の財務は正直、あまり良くないみたいなんです。それでも、何とか、今は、銀行もお金は貸してくれていますが、これから先何年この状況が続くかもわかりません。だからこそ、自分が社長に就任する前に、何とか財務を良くしたいんです。」

昨年、先代社長であるお父様から社長の座を譲りたい旨の申し出を受け、目下、社長就任に向けての準備を進められている30代の2代目社長さんからのご相談です。

多くの同族会社の社長は、人知れずこのような悩みを胸の内に抱えているものです。
「自分の代で会社を潰してしまったら、ご先祖様に顔向けできない。」
「社長なのに、自分の会社のお金の流れが、イマイチよくわからない。」
「自社の問題点がわからないことが問題。でも、どうしたらいいんだろうか。」
「いつも気が付いたら銀行に振り回されてばかり。何とかならないものか。」
「銀行に頼らず、事業を自由自在に操れるようになりたい」

こればっかりは、実際に社長になったことがない人にはわからない、本当に苦しい胸中です。

以前、どこかで耳にしたフレーズで、「お金の心配をするのが社長」「お金の心配をしなくていいのが従業員」というものがあります。思わず、まさにその通り!と膝を打ったぐらいです。

いずれにせよ、会社経営にまつわるお金の悩みは、どれも安易に相談できるような内容ではありません。ましてや、不用意に社員や取引先・金融機関・家族などに漏らそうものなら、どのようなカタチで受け止められるかもわかりませんし、特に地域密着型でやっている会社の場合には、あっという間に噂が広がっていきますから、会社の「財務」の話は、まさにトップシークレットなのです。

9割の社長が会計・経理・財務を混同している

ところが、財務を知らない社長の場合、会計や経理と財務をいっしょくたに考えていたり、あるいは、財務を日々の経営の結果として捉えていたりするケースが多いものです。

あくまでも、会計は「日々の取引の結果を計算するルール」であって、経理は「日々の取引の結果を記録する業務」であり、視点はいずれも過去にあります。したがって、これらは、経理担当者や税理士などが担当する業務なのです。

もし、社長が会計や経理の仕事を「財務」と勘違いしていたとしたら、その会社に未来はないといっても過言ではありません。そのぐらい致命的なミスなのです。

それに対して、財務は、将来に向かって「どうやってお金を増やそうか?」「今あるお金をどうしようか?」という未来に向かっての視点になります。したがって、これは、会社の未来を創る社長が行うべき実務なのです。

そして、ユメリアコンサルティングが定義する「財務」の実務は、「儲かって潰れない」「利益を出してお金が残る」強い会社づくりをするための、社長のための実学です。

当社では、ダイヤモンドのように強くて堅い財務基盤のことをダイヤモンド財務と呼び、全国各地で同族会社のダイヤモンド財務化のご支援をしているのですが、程度の差こそあれ、真面目に頑張っている社長さんであれば、着々とダイヤモンド財務に近づいていきます。

財務中心の会社づくりこそが最高の銀行対策

特に、ダイヤモンド財務の究極の形態として、当社では、4C(フォーシーケイエイ・4つのキャッシュ戦略という意味)を目指していただいています。
①外部資本に頼らない経営状態である(自己資本比率70%以上)
②最小の元手で最大の利益が稼げる(ROA10%以上)
③三年間売上ゼロでも潰れない構造である(固定費3年分の内部留保)
④いつでも新規事業投資ができる(常に三行以上の金融機関が応援)

よく、社長さん方から「本当にこんな状態実現できるんですか?」「そんなすごい財務なんて夢のまた夢」というお声を頂くことがありますが、正しい手順に沿ってダイヤモンド財務化を行っていけば、決して、無理な話ではないのです。現実に、当社のお客様にも、銀行がお金を貸したくてしょうがないピカピカのダイヤモンド財務の会社があります。

ダイヤモンド財務化を進めるにあたって最も重要な考え方は、あくまでも「財務」は日々の経営の結果ではなく、社長が自ら意図して築きあげていくという視点なのです。

社長自らが財務を意図して築くという視点が持てるようになれば、当然、自社の財務に対しても問題意識が芽生えてきます。そうなれば、自社の財務を強化するための具体策、つまり、財務戦略を持つことが出来るのです。

財務戦略のない会社の社長を待ち受ける末路

その一方で、財務戦略のない会社の社長は、銀行の融資姿勢や支店長の考え方、担当者の態度などで常にアタマがイッパイです。

しまいには、粉飾決算に手を染め、アタマの中は銀行の機嫌取りでイッパイ、支店長や担当者の態度や物言いに一喜一憂し、気が休まることがありません。その状態が長く続けば、人間の体は正直で、何かしらの不調に悩まされることになるのです。

社長が真に向き合うべきなのは、自分の会社の「財務」です。

もちろん銀行対策の技術(テクニック)は、知っていた方がいいに決まっていますが、そもそもの大前提となる財務が悪ければ、単なる小手先の対処療法にすぎません。場当たり的な対処療法を繰り返していたのでは、いずれ必ず限界を迎えます。

つまり、本当に必要なのは、対処療法ではなく、もっと根本的で本質的な視点、つまり財務戦略なのです。どんなに銀行の機嫌をとっても、結局、会社の財務が悪ければ、言い方は悪いのですが、都合のいいように使われて、丸め込まれて、最終的な責任は社長がとらされるのです。そうなってしまえば、社員も家族も路頭に迷うことになります。

強く、永く続く会社づくりを目指すのであれば、社長自らが正しい財務戦略を持ち、将来に向かって「儲かって潰れない」「利益を出してお金が残る」強い会社づくりができるようになれば、銀行への依存はなくなり、必然的に「お金のイチ仕入れ先」になります。

最も重要なことは、銀行が会社を選ぶのではなく、会社が銀行を選ぶという当たり前のポジションを社長自身が勝ち取ることなのです。

あなたは、社長として正しい銀行対策がとれていますか?
お金のイチ仕入れ先として、銀行を使いこなせていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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