【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 銀行対策・銀行融資

あなたも「事業は順調なのに、お金が残らない…」「銀行借入が思うように減っていかない…」「経営判断に基軸がないから、迷ってしまう…」と悩んでいませんか?

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売上に走る社長が経営を悪化させる理由

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第225話:売上に走る社長が経営を悪化させる理由

「舘野先生、最近、銀行の態度がちょっと厳しくなってきているような気がするんです。先日も担当者がやってきて、今後の見通しや事業展開などについての説明を求められて、その場は事なきを得たのですが、どうも心配で心配で…。」近い将来の事業承継を控え、最近、財務中心の会社づくりをスタートしたばかりのある2代目社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。もともと経営状態が良くて、それを更に良い状態にしたい…というお考えで当社の門戸を叩かれる方もいらっしゃれば、何年も苦しい経営状態が続いていて、なんとかそれを打開したい…というお考えで当社にいらっしゃる方もいます。

二つとして同じ会社が世の中に存在しないのと同じように、どんな会社であっても、置かれている状況や経営環境によって経営課題は異なってくるものです。当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、これまで多くの同族社長のご支援をしてきているため、ダイヤモンド財務化のステップは、どんな会社であっても変わらないということを強く感じます。

もちろん個々の会社の状況や、抱えている経営課題の深刻度などに応じて、多少、チカラの入れ具合や時間や手間のかけ方は当然変わってきます。しかし、その根底にあるダイヤモンド財務化の原理原則は何ら変わることはありません。したがって、ダイヤモンド財務化をスタートするにあたっては、ハッキリ申し上げて、スタート時点の財務状態は一切問わないのです。

そんなこともあって、スタート地点はどうあれ、全力でご支援するのが当社の方針なのですが、経営が苦しい状態から…の場合は、絶対に避けて通れない経営判断があるということを忘れてはなりません。

 

 利益を出して、お金を残す前にやるべきこと

具体的にはどのような経営判断かといいますと、イメージしやすいように人間の体を例にお話しします。会社経営における「お金」は、人間の体の「血液」に例えられますが、健康なカラダの人が「フルマラソンに出場して、完走できるようになりたい…」と考えるのと、既に出血多量で血が止まらない状態のカラダの人が「フルマラソンに出場したい…」というのでは、そもそもの前提が異なってくるということです。

ちょっと極端に感じてしまうかもしれませんが、赤字体質で出血が止まらない状態であれば、まずは、「止血」を最優先しなければなりません。ところが、ピタッと止血できるケースもあれば、原因は特定できているけど止血には時間がかかるケースも存在するのが現実です。

そうなれば、現実的な判断として、輸血なり、献血なり、あらゆる手立てを講じて、まずは、一命をとりとめるための「時間稼ぎ」をしなければなりません。銀行から資金を調達したり、資金化するための手立てを講じながら、つまり、とにかく時間稼ぎをして、また、同時に止血をすることになるのです。

ここで、あえて「時間稼ぎ」という表現を使ったのは、理由があります。

それは、言うまでもなく、根本的な経営課題を解決しているわけではないからです。時間の経過とともに、輸血や献血で調達した血液はドンドン減っていきます。時間の問題とはよく言ったものですが、銀行の預金残高がジリジリと減っていくのです。そうならないためにも、止血をして、自らのチカラで血液をつくれる健全な状態にしなければならないのです。

経営が苦しい状態からのスタートなら、根本的な課題解決の第一ステップとなる「止血」を最優先すべきですし、逆に、それができない状態のまま次のステップに進んではいけないのです。当然、本質的かつ根本的な「止血をする」ためには、当然、今までの常識や考え方・世間体なども全部捨てて、厳しい決断をしなければならない局面だってあります。

時には、保身に走る古参社員や顧問税理士・銀行の担当者などから、厳しい言葉や反対意見などが浴びせられるかもしれません。でも、社長自らの決断で「止血」をして、ちゃんと利益が出る黒字化の状態にすること。これは他でもない社長にしかできない、社長の仕事なのです。

売上に走る社長が経営を悪化させる理由

その上で、真に黒字化を実現するために「粗利を増やす」「固定費を減らす」ための地道な努力をしていくべきなのです。この「粗利を増やす」ことと「固定費を減らす」ことは、とても骨が折れることですし、多くの社長は売上が増えることが好きなので、軽視しがちです。

しかし、仮に売上が増えたとしても、そもそもの粗利がちゃんと稼げていなかったり、固定費が粗利以上にかかっていれば、時間とともにお金がドンドン流れ出ていくことには変わりないのです。自分の会社の損益構造をしっかりと見直して、そもそもの売上・利益計画が自社の損益分岐点からみて現実的なものなのか、構造的に仕組みで落とせるコストはないかを真剣に考えるべきなのです。

どんなに社長が「売上を増やせ!」といっても、構造的に利益が残らない体質になっていれば、どんなに売上が増えたとしてもお金は減っていくばかりなのです。だからこそ、赤字が続いているのであれば、まずは、1円でもいいから「利益」を出すこと、そして、1円でも多く利益を増やすためには、どのような打ち手があるのかを本気で考えて、すぐに実行することが大事なのです。

ダイヤモンド財務の社長は、出来る理由を考えます。1円をバカにすることなく、どんな小さな打ち手でもコツコツ積み上げます。小さな成功の積み重ねが雪だるま式に大きくなって、利益もお金も残るようになります。

ガラス財務の社長は、出来ない理由を考えます。社長自らがやるべき決断から逃げ、小手先のテクニックや一発逆転のホームランを夢見ます。時間の経過とともに、限りある「お金」という血液を垂れ流し続けます。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。もっといえば、会社の未来を創ることです。

あなたは、社長として、会社の未来をつくれていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

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日本で唯一の「同族会社専門」財務コンサルティング機関

社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家

『ダイヤモンド財務®』のユメリアコンサルティング株式会社

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【セミナー案内】https://www.yumerea.co.jp/seminar_lp

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