【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

あなたも「事業は順調なのに、お金が残らない…」「銀行借入が思うように減っていかない…」「経営判断に基軸がないから、迷ってしまう…」と悩んでいませんか?

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次世代経営者が知っておくべきBSの心得

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第7話:次世代経営者が知っておくべきBSの心得

「舘野先生、ウチは、事業は順調なはずなのですが、なぜかお金が会社に残っていないような気がするんです。それどころか、いつも手元にお金がなくって。でも、みんな忙しく仕事はしている。正直いって、どうしたらいいのか・・・、わからなくなってきました。」・・・

数年前に先代社長からバトンタッチを受けた、ある後継社長さんからのご相談です。

ひとくちに「お金が残らない」と言っても、多くの場合、様々な要因が、複雑に絡み合っているケースが多いので、まず、なぜそのように感じているのか、いつからそうなのか…などなど、ひとつづつ要因を分析していかない限り、根本原因にたどり着くことはできません。

例えば、「なんとなく背中が痛い」と思ったら、あなたはどうしますか?「背中の痛み」というのは、様々な病気が考えられることから、一定の知識のある人は、即座に病院で検査をするはずです。

単に筋肉痛や腰痛ということであれば数日で治るはずですが、そうではないもの、たとえば、骨の異常や臓器の異常は、精密検査をしない限り原因の特定ができませんし、万が一、悪性の腫瘍があったら…と考えると、いてもたってもいられないはずです。

そして、往々にして「なんとなくお金が残らない」という相談の場合には、実は、正しい数字と情報が集まる仕組み自体が存在しないケースがほとんどなのです。

例えば、「決算申告は、年一回、顧問税理士に依頼しているけど、税額の説明を受けるだけで、その前段となる会社の経営状態についてまでは、理解が及んでいない、よくわからない」というケースがあまりにも多いのです。

顧問税理士からその前段となる経営状況の説明を受けているけど、専門用語が多くて説明がよくわからないという場合もあれば、そもそも、そんな説明なんてない…という場合もあります。会社経営の大きな流れは、年度の推移で把握することが有効ですが、今現在の、タイムリーな流れについては、やはり月次の推移で把握すべきなのです。

そして、最も重要なことは、その内容について社長自らが理解し、経営判断にあたっての独自ツールを、経営者自らが用意しておかなければならないということなのです。経営判断のツールとして、BS・PL・CFをわかりやすく分解し、各種経営指標なども併せて活用するのが有効なのですが、実は、ここで少し問題が生じます。

PLに関しては、足し算と引き算だけなので、多くの経営者にとって理解に苦しむものではありません。特に、事業が一つだけという場合や、在庫・固定資産などがないビジネスであれば、大変シンプルな構造になります。ですが、BSになると、途端に苦手意識からなのか、多くの経営者が敬遠しだします。といいますのも、読みこなし方にはちょっとしたコツが必要になってくるからです。

ですが、金融機関などの利害関係者や、プロの職業会計人などは、実は「BS」を最も重視して入念にチェックをします。よって、自社の経営状況が、周囲の人間にどのようにみられているのか?をよくよく理解した上で決算を組んだり、情報開示をしないと、実はとても怖い部分でもあるのです。

例えば、人間の第一印象ともいえる顔つき。年を重ねるほどに、本来の顔のつくりよりも、性格や人柄・生活環境や物事に対する考え方が、知らず知らずのうちに、表情やシワなどになって表れてくる…なんていうことを感じたことはありませんか?

一見すると美男(美女)なんだけど、どことなく胡散臭さがあって、なんとなく信用できない気がする…。あるいは、そんなに美男(美女)ではないけど、内面からにじみ出てくる温かさや優しさから、心の美しさを感じる…。

実は、BSを読みこなせる人間からすれば、そのような一種の独特のニオイのようなものが、BSからは発せられているのです。

具体的にどうゆうことかというと、例えば、現預金が潤沢にあれば「堅実な経営をしているんだな」とか、借入があまりなければ「借入はあまり好まないんだな」という印象を受けますし、逆に、やたらと仮払金や仮受金があれば「お金にルーズな会社なんだろうな」とか、多額の役員貸付金があれば「羽振りよくやっているけど、実は個人資産が不足していて生活が苦しいのでは」などと仮説を立てます。

また、事業に関係がなく、収益を生まない資産がたくさん計上されていれば「経営の原理原則を知らない経営者なんだな。」と、経営者としての資質だったり、公私混同・趣味嗜好が数字の情報から想像されてしまうのです。

どんなに素晴らしいビジョンや壮大な夢を「お客様のため、社員のため」と語っていても、BSにやたらと事業に関係のない社長の個人的なモノが計上されていたとしたら…どうでしょうか。一瞬にして、周囲の信頼を失ってしまうことだって有り得るのです。そういう意味でも、BSを軽視した経営というのは、とても危険なのです。

それから、BSは、創業時からの積み重ねの数値情報が詰まったものであることから、会社経営における異常というのは、BS上の異常値としてすぐに現れてきます。

ですから、長く稼ぎ続ける経営者ほど、BSを会社の「顔」として捉え、BSを重視した経営をしているのです。もっというと、BSに違和感がある場合には、大体、大きな声で言えない悩ましい過去を抱えています。そして、最も悩ましいのは、後継社長が先代社長から経営のバトンタッチを受ける際は、その過去の負の遺産ともいえる置き土産がBS上に潜んでいる点にあるのです。

そして、その「置き土産」を処理するには、ある一定の時間が必要となってくることから、優秀な後継社長ほど、早期に善後策を講じなければならない…と感じるのです。

あなたの会社のBSは、どうですか?
   あなたの会社の顔として、どこに出しても恥ずかしくない状態になっていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

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社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家

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