【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

見えない壁を乗り越えるためのヒント

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第28話:見えない壁を乗り越えるためのヒント

「舘野さん、財務って聞くとなんだかちょっと難しそうで、少し敷居が高く感じるんです。ただ、今、目の前にある見えない壁を突破するためのヒントが、財務にありそうな気がしているんです。」更なる事業拡大に向けて、どのように経営の舵取りを進めていくべきか模索している、新進気鋭のある若手オーナー社長さんからのご相談です。

「財務」というと、どうしても冷たくて、硬い数字のイメージが先行しがちです。
ですが、実際のところ、実務の現場では、とても泥臭いものがあります。といいますのも、どんな数字の裏にも人間がいます。お客様だったり、社員だったり、取引先などがいます。ですから、財務基盤を強化するための方策を検討するにせよ、あるいは、経営判断の基軸となる経営のモノサシをつくるにせよ、議論に議論を重ねていきます。そして、磨き上げて創り出したものが、未来に向かってお金を創造する仕組みになっていくのです。

私は常々「財務データは、宝の山ですよ。」とお伝えをしていますが、財務中心の会社づくりをしていない会社ほど、まさに宝の持ちぐされ状態に陥っているということに気が付いていないものです。昔から、「答えは、自分の中にある。」という言葉が使われていますが、それは、会社経営における財務データの関係にも相通じるものがあります。

なぜなら、まさに会社の内面そのものを数値情報という客観的指標で、赤裸々に表現しているからです。ですから、その数値情報を上手に使いこなせば、会社を守ることだってできますし、当然ながら会社を成長させていくための大きなヒントにだってなり得るのです。

それから、財務中心の会社づくりをわかりやすくイメージしてもらうために、私は、よく飛行機のパイロットを例に用います。例えば、もし、みなさんが飛行機のパイロットだとしたら、何を見て飛行機を操縦すると思いますか?飛行機のコックピットには、色々な計測器がありますから、その計測器をみて「速度」が適正かとか、「高度」に問題はないかとか、「燃料」は足りているか?などを判断していくはずです。

それから、「目的地」に到達するための最短ルートを飛んでいるかとか、あるいは、「機体」に異常はないかなど気を配りながらフライトを進めていきます。それに、飛行機の中には、乗客であるお客様がいますから、乗務員である社員の皆さんと協力して安全で快適な空の旅を提供しなければなりません。飛行機の外は、大気圏。風や雷に気を付けたり、乱気流に巻き込まれないようにしたりしなければなりませんし、他の飛行機と適度に距離を保って、衝突しないように気を配らなければなりません。

つまり、安全で快適な空の旅をするためには、パイロットは、きちんと整備された飛行機にのり、正しい判断を下すための数字情報が搭載された計測器を使いこなして、客室乗務員の人たちと協力しあうことが、キーポイントになってきます。わかりやすくいうと、「財務中心の会社づくり」も同じようなもので、簡単にいうと「きちんと機体の整備」をし、「コックピットにある計測器に基づいて正しい判断」を下し、「乗務員全員が主体的に動く仕組みづくり」をしていくことにあるのです。

そして、例えるならば、当社の仕事は、墜落しないための正しい機体の整備方法をお伝えしたり、正しい判断を下すためのコックピットの計測器のつくり方や使い方をお伝えしたり、あるいは、乗務員の人たちがやりがいを持って働く仕組みづくりをする・・・。時には、管制塔の管制官のごとく、「ルートから外れてしまっているので気を付けてくださいね」とか「少し速度を落として右の滑走路から入ってくるといいですよ」といった感じで、パイロットの皆さんが、最短ルートで安全な空の旅ができるようなお手伝いをすることにあるのです。

そして、「財務中心の会社づくり」を根底から支える要素としては、儲けを最大化する損益管理と仕組みづくり、キャッシュフロー好循環構造構築、4C経営化のための財務体質強化、「融資させて下さい」と言わせる金融機関対応、税引後利益を最大化する税務実務、未来を創造する投資計画と自走する組織づくり・・・が挙げられます。

上手くいっている経営者ほど、財務中心の会社づくりこそが、事業永続のためのキーポイントであると考えるのに対し、逆に、上手くいっていない経営者ほど、資金ショート寸前の経営状態に陥って、初めて財務中心の会社づくりの重要性を知る・・・。

つまり、成功の上昇気流にのれる経営者と、逆に堕ちていく経営者を分かつ違いが、如何に「財務中心の会社づくり」を実践したかどうかにかかっているのです。

あなたの会社は、財務中心の会社づくりができていますか?
正しい決断を下すための経営判断のモノサシがありますか?

 

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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【同族会社のオーナー社長・二代目社長のための財務コンサルティング機関】
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 「ダイヤモンド財務®」コンサルティングのユメリアコンサルティング
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