【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

勝ち残る次世代経営者の財務思考

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第42話:勝ち残る次世代経営者の財務思考

「舘野さん、やっぱり、相手にイニシアチブを握られていたら、いつまで経っても振り回されてばっかりで・・・。時折、ウチの会社は、何のために仕事をしているのかわからなくなるときがあります。早く、今の成行き経営・下請け型のスタイルから脱却して、もっと地に足のついた経営をしていきたいんです。」足元の業績そのものは決して悪くないものの、5年後10年後を見据えた今こそ変革の必要性を感じていらっしゃる、あるメーカーの二代目社長さんの一言です。

社長として経営の舵取りをしていると、毎日、覚悟・決断の連続です。
時には、頭を抱えるほど悩ましい判断を迫られる時だってあります。

日々、様々な社長さんのお話を伺いながら、答えのないところに答えを見出すお手伝いを私自身もさせて頂いておりますが、先日、ある経営者の会合で、とあるメーカーの社長さんのお話を伺う機会がありました。その社長さんが仰るには、「リーマンショックの影響で、売上が月次ベースで5分の1にまで激減したけれど、それを機に、覚悟をもって大変革の打ち手を打つことを決意した。」とのことです。

もし、皆さんの会社が、月次ベースで売上が5分の1にまで激減したとしたら、どんな心境でしょか?
頭の中は真っ白で、ある意味パニック状態になるかもしれません。きっと、気絶しそうになるぐらい苦しい状況のはずです。このような事態にまで陥ると、大規模な人員削減・リストラを断行して何とか生き延びよう・・・と考えるか、あるいは、逆に、その決断も出来ず、ズルズルと時間だけが過ぎていくのを「きっとそのうちよくなるだろう」とただただ見ているか・・・多くの場合は、このどちらかになるはずです。

ですが、この社長さんは、「これはきっと会社が生まれ変わるチャンスだ。当面は、どうせ暇なんだから、今は、研究開発に没頭して、ウチの会社が本当に勝てる新規事業を立ち上げよう。」と、自社の強み(コアコンピテンス)を研ぎ澄まし、徹底的に考え抜いたものを市場に送り出すことにしたそうです。その結果、地方にある小さな下請け企業が、日本全国・アジアにまで拠点を移すほどの躍進を遂げられました。

この社長さんの強い想いと社員の皆さんの頑張りで躍進を遂げられたことは間違いないのですが、そもそも、なぜ、この社長さんは思い切った決断をすることができたのでしょうか?

それは、いうまでもなく大いなるチャレンジを支える強い財務基盤があったからです。
売上が減っても会社は潰れませんが、資金が枯渇したら会社は潰れます。
赤字経営でも潰れない会社があるのに、黒字経営でも潰れる会社があります。
その違いは、財務中心の会社づくりの重要性を知っているか否かにかかっているのです。

みなさんは、「ダム式経営」という松下幸之助さんのお話はご存じでしょうか?
松下幸之助さんは、「景気がよいときに水を蓄えておくダムのように、景気が悪いときに備えるような経営をすべきだ」という話をある講演会でされました。財務中心の会社づくりも、景気が良い時でも、悪い時でも、自社にとって自由な事業展開ができるようにするという視点では、相通ずるものがあります。

事業を自由自在に操れる強い財務基盤があったからこそ、このような大胆な打ち手を打つことによって、ピンチを更なる飛躍のためのチャンスに昇華させることができたのです。

かといって、逆に、財務基盤がぜい弱な会社が、このような決断をしたらどうなるでしょうか?

早々に資金が尽きて、倒産してしまうのは目に見えています。高く飛ぶためには長い助走が必要なように、大きなチャレンジをするためには、強い会社づくりをした上で挑まなければならないのです。そして、その大きなチャレンジを支えるのが財務中心の会社づくりであり、当社のダイヤモンド財務®でもあるのです。

常に順風満帆な会社など、どこにもありません。順風満帆に見える会社ほど、水面下で血のにじむような努力をしているものなのです。業界の背景や景気、競合の出現などで目まぐるしく環境が移り変わる中で生き残るということは、本当に大変なことです。だからこそ、勝ち残る経営者は、意識して強い財務基盤を密かに構築してチャレンジし続けているのです。

あなたの会社には、大きなチャレンジを支える強い財務基盤がありますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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