【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

社長の経営計画が会社の「未来」を創る

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「舘野さん、当社はもうすぐ創業70年の節目の年を迎えるんですよ。今までは、目先の経営だけで精一杯だったのですが、100年企業を見据えてこれからは目先のことだけでなく、将来に向かってもっと社員が前向きになれるような夢のある計画を作りたいんです。」とある関西地方の三代目社長さんの一言です。

当社にご相談にお見えになられる社長さんは、「社員や家族のために、絶対に潰れない会社づくりがしたい!」「地域に誇れる良い会社づくりがしたい!」「本気で100年企業を目指していきたい!」といった経営に前向きな二代目社長・三代目社長さんが大半です。そんなこともあって、自然と思考の起点が未来中心になってくるものです。

社長にとって最も重要な仕事は、会社の「未来」を創ることにありますから、社長自らが「経営計画」を携え、社員と一丸となって目標に邁進していくこと自体、大変価値のあることです。

それに、「何ら経営計画のない会社」と「社長自ら陣頭指揮をとって経営計画を携えた会社」とでは、例え同じ業界・業種・事業規模の会社であっても、間違いなく5年後10年後の未来が大きく変わってきます。

なぜなら、答えは非常にシンプルで会社の成長は、あくまでもP(Plan)-D(Do)-C(Check)-A(Action)のサイクルを地道に回していくことでしか実現し得ないからです。

最短距離で目標を達成するためには、正しいゴールの設定とそのための具体的な達成計画が不可欠ですが、何より大切なことは、PDCAのサイクルを早く回していくことにあります。このPDCAサイクルを高速回転化することで、そこから得た成功や失敗の糧を、いち早く自社の「未来」に繋げることが可能となるのです。

もっといえば、仮に、計画が上手く進捗したとしても、逆に、計画が上手く進まなかったとしても、それ自体は単なるひとつの「結果」にしかすぎないのです。最も重要なことは、それを自社の「未来」に活かせるかどうかなのです。

しかし、そうはいっても、日本の会社の99.7%を占める中小企業の多くは、同族会社であり、その大半の会社にとって、未だに「経営計画」は馴染みが薄い存在でもあります。

それは、なぜなのでしょうか?

同族会社は、上場会社などの大企業と違って、「株式」と「経営」が、ほぼイコールの状態にあります。つまり、株主(オーナー)イコール経営者(社長)という構造になるわけですから、会社経営にあたっての意思決定スピードも速く、特に、「財務中心の会社づくり」をするのには適しています。

しかし、その一方で、高度経済成長期に会社を大きく成長させてきたような同族会社の場合には、「経営計画は、社長のアタマの中にある」とか、あるいは、「社長一人のK(経験)K(勘)D(度胸)経営が全て」といった、どちらかというとオーナーシップに頼った経営に依存しがちなのです。

場合によっては、長年、成り行き任せの経営を継続してきたため、それが当たり前・・・という大前提から脱却できないというジレンマを抱えているのです。

上場会社などの大企業は、株主に対して決算の状況だけでなく、経営の見通しなどをお伝えすることが義務付けられていますから、当然、経営計画はあってしかるべきですなのです。しかし、同族会社の多くは、どんなに盤石な経営基盤を持っている会社であっても、意外なほどに、この「経営計画」がないというケースが多いのです。

例えあったとしても、「今期は、売上高○億円達成する!」などと、どちらかというと売上のみに比重を置いた漠然としたものであったり、あるいは、金融機関から資金調達をするために専門家の人に作ってもらったものがあるけれども、当の社長本人がその内容を理解していなかったり・・・といった具合なのです。

本来、経営計画は、「会社としてのあり方」を言語化するとともに、「将来の見通し」を数値として表現していくものです。

自社は何のために存在する会社で、その結果、誰に対してどのような価値を提供していくのか・・・、つまり、社長の考え方や事業に対する想いというものが、如実に表れてくるところでもあるのです。

逆を返せば、社長が自社の未来をどのように考えているのか、あるいは、全く考えていないのか・・・、社長の経営に対する姿勢が明らかになってしまう部分でもあるのです。しかし、長く成功されている経営者や、中興の祖となるような次世代経営者ほど、この「経営計画」を自ら進んで携え、社員と共に計画達成に向けて邁進しているものなのです。

自社の経営環境が辛く厳しい時こそ、社長は自社の経営理念・経営方針・行動指針などをしっかりと見つめ直し、社員や家族と共に明るい未来を描くべきなのです。そして、それを財務中心の会社づくりで実現していくことで、社長は会社の未来を創っていくのです。

あなたは、社長として会社の未来を創る仕事ができていますか?
社員とともに、社会に必要とされる強い会社づくりができていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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