【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す会社財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す会社財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

お金が残らない社長の特徴

第87話_フルサイズ_JPEG横500.ppt

「舘野さん、ウチの会社は、それなりに売上規模も内部留保もある方だと思います。貸借対照表にだって多くの資産が計上されています。それなのに、何故かいつもお金が足りないんですよ。」先般、二代目社長である先代社長から地元では地域ナンバーワンのシェアを誇る歴史ある会社を承継したばかりの北陸地方の三代目社長さんからのご相談です。

当社は同族会社専門の財務コンサルティング機関ということもあり、日々、多くの後継社長さん方から「会社経営にまつわるお金の悩み」についてお話を伺い、その上で5年後・10年後を見据えた「儲かって潰れない会社づくり」「利益を出してお金が残る強い財務基盤づくり」のお手伝いをしています。

会社経営にまつわるお金の悩み、つまり「財務」のお悩みは、様々な問題が複雑に絡み合っているケースが多いのですが、特に多いご相談が「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」といったものです。

そして、そのようなお悩みを抱えている社長さんの多くは、「自分の会社の決算書、特に、貸借対照表(BS)の意味がイマイチピンと来ない」と感じられます。

つまり、自社の貸借対照表(BS)を見ても、どの資産・負債がそれぞれいくらづつあるのかはわかる、でも、それがどうゆう意味を持っていて、それに対してどのように判断していけば良いのかまではわからない・・・といった状態なのです。

あなたも、一度はそのように感じられた経験があるのではないでしょうか?

損益計算書(PL)は、足し算と引き算だけなので、一見するとわかりやすく、多くの社長が好き好んでみる傾向にあるのに対し、貸借対照表(BS)は単なる数字の羅列に見えてしまって苦手・・・という社長さんが、実際のところは圧倒的多数なのです。

しかし、プロの職業会計人や腕のいい銀行マンなどは、実際のところ、損益計算書(PL)よりも貸借対照表(BS)を重視します。

なぜなら、損益計算書(PL)は1年間という短い区切りの中での損益の状況なので、極端な話、社長自身が悪意を持ってごまかそうと思えば、ごまかすことができてしまいます。

それに対し、貸借対照表(BS)は、創業以来の財産と債務の状況の積み重ねの状況が現れてきますから、どんなに上手に粉飾決算をして決算の状況をごまかそうとしても、わかる人からしてみれば、数字から感じとれる「違和感」を一瞬にして見抜いてしまうものです。

いわば、貸借対照表(BS)は、その会社の歴史と現状を表している「会社の顔」ともいえる存在であるということを、社長自身がいち早く気が付かなければならないのですが、実際のところは、自社の貸借対照表(BS)に対して、大変無防備な社長が多かったりするものです。

特に、同族会社のようなオーナー企業の場合には、「会社の顔」どころか「社長の顔」とさえ言っても言い過ぎではありません。だからこそ、社長は、自社の貸借対照表(BS)を出来る限り美しく見せる努力をすべきなのです。

簡単な例でいえば、貸借対照表(BS)上に、やたらと仮払金や仮受金が計上されていたら、「ここの会社の社長は、きっとお金にルーズな社長なんだろうな」と思われますし、あるいは、事業に関係しないような私的な資産が貸借対照表(BS)上に計上されていたら、「この会社の社長は、日常的に公私混同をしたり、浪費をしたりするんだろうな」と勘繰られるかもしれません。

しかし、自社の貸借対照表(BS)は、勝手に出来上がるわけではありません。あくまでも日々の経営判断の積み重ねであり、まぎれもなく社長自身が、自らの手で貸借対照表(BS)を創り上げてきているという現実を認識しておくべきなのです。その上で、貸借対照表(BS)を磨き上げる努力が不可欠なのです。

「事業は順調なはずなのに、何故かお金が残らない・・・」と感じている場合には、多くの場合、貸借対照表(BS)にも「なぜ、お金が残らないのか」について、その原因が数字として現れているものなのです。社長は、貸借対照表(BS)を読みこなすことでその兆候をいち早く感じ取り、如何に資金を創出しているのかを考えていくことが重要なのです。

経理担当者や税理士には決算書を作る能力が必要ですが、社長には決算書を作る能力ではなく「使いこなす能力」が必要なのです。日々、財務中心の会社づくりをしていくことで、決算書を「使いこなす能力」を磨き上げることができるのです。

あなたは、自社の貸借対照表(BS)を正しく理解できていますか?
あなたは、社長として決算書を使いこなせていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

————————————————————————————
【同族会社のオーナー社長・二代目社長専門の財務コンサルティング機関】
社長と会社にお金を残す!増やす! 儲かる資金繰り・節税対策・資金調達
 100年企業を目指す「ダイヤモンド財務®」のユメリアコンサルティング
————————————————————————————