【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す会社財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す会社財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

成功する後継社長ほど財務を重視する理由

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第99話:成功する後継社長ほど財務を重視する理由

「舘野さん、ウチの会社の貸借対照表は、一見するとたくさん資産があるように見えます。でも、実際のところは、そんなにあるようには思えないんですよ。銀行員も税理士も耳障りのいいことしか言わないし、父もわかっているようでわかっていないような気がするんです。実態がわからないのが一番気持ち悪いんです。」先代社長からこれから経営のバトンタッチを受けようとされている、歴史ある企業の3代目社長さんからのご相談です。

当社は同族会社専門の財務コンサルティング機関ということもあって、これから社長に就任される予定の後継社長の方々からのご相談も、数多く寄せられます。

当然、会社の数があれば、それぞれ置かれている状況も異なってきますので、全てがすべてまったく同じという内容ではありません。会社の状況や後継社長さんの置かれている状況によって、お困りごとも多岐にわたります。

しかし、そうはいっても、多くの社長、なかでも特に後継社長の方々が、最も最初に悩まれる、「ある共通のお困りごと」が存在します。

それは、どういったものかというと、「自分の会社の本当の姿がよくわからない」といったお悩みです。もしかしたら、「自分の会社のことなのに、わからないなんておかしいのでは?」とか「決算書は、銀行や税務署に提出するものだから、そんなに気にする必要はないよ。」と思われた方も、いらっしゃるかもしれません。

しかしながら、ここでいう「自分の会社の本当の姿がよくわからない」というお悩みは、表面的な話ではありません。もっと本質的で、奥が深い問題なのです。

むしろ、このようなお悩みを抱えられる後継社長の多くは、往々にして問題意識が高く、それと同時に解決するための行動力も兼ね備えている「感度の高い社長」です。したがって、成功する社長の特徴を兼ね備えているといっても過言ではないのです。

では、なぜ多くの後継社長が「自分の会社の本当の姿がよくわからない」と感じられるのでしょうか?そこには、後継社長ならではの事情があるのです。

まず、後継社長の場合は、最初から一定規模の事業基盤を引き継ぐことになります。したがって、そこには、たくさんの資産と負債、それからお客様や取引先、社員や家族などのたくさんの利害関係者が、最初から存在することになります。

一方で、ゼロからイチを創りあげる創業社長の場合には、会社の成長とともに社長自身も成長し、また、すべてにおいてゼロの段階から会社のお金の流れを見ていますから、自社の貸借対照表や損益計算書などの決算書をみても、なんとなく内容が理解できているものです。

よって、創業社長が抱える悩みといえば、どちらかというと「今のままの経営の舵取りの仕方で本当に良いのだろうか」とか「よりタイムリーで正確な経営判断を下すためのモノサシが欲しい」といったものが多くなります。

しかし、後継社長の場合は、そうはいきません。社長業を引き継ぐ際には、先代社長が数十年にわたり積み上げてきたものを、一気に承継することになるわけです。

したがって、過去からの積み重ねの結果である決算書、特に、創業時からの積み重ねである「貸借対照表」に関して「???」となること自体が、当たり前のことなのです。

さらには、社歴が長ければ長いほど、先代社長でなければ内容を把握していないものもありますし、それどころか、先代社長でさえも「なんだ?これは???」といった内容の資産・負債が飛び出てくるといったことも少なくないのが実情なのです。

損益計算書に表現されている数字の動きは、あくまでも一年間の取引の結果です。しかし、貸借対照表は創業時からの過去の積み重ねです。社歴が長ければ長いほど、決算書には数字として表れてこない過去の遺産もあります。

特に、この過去の遺産には、「正」のものもあれば、「負」のものもあるため、余計に話がややこしくなるのです。「正」のものは会社にとってプラスの資産になり得るものであり、まさに埋蔵金です。ココに気が付けるかどうかで、会社の未来が変わるぐらい重要なものです。逆に、「負」のものは、早期に発見して把握しておくで、後々の思わぬ出費やトラブルを未然に防ぐことだってできます。

大切なことは、いずれにせよこれらのことは、後継社長が自社の決算書に対して問題意識を持って、中身を知ろうとする努力をしたからこそ、このような新たな発見をすることができるということです。そして、それは間違いなく未来に向かっての前向きな「次の一手」につながります。成功する社長こそ、正しい経営判断を下すために自社の真の姿を把握しようと努力するものなのです。

あなたは、社長として自社の真の姿を把握できていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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