【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す会社財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す会社財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

強い財務を築く社長の考え方

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第106話:強い財務を築く社長の考え方

「舘野さん、ウチの会社はかろうじて黒字なんですけど、今後は、これ以上利益を出すのは厳しいと思うんです。それでも、やっぱり会社は潰したくないですし、できることならもっと良い経営状態にしていきたいのですが・・・。」先代社長から社長業を引き継いで6ヶ月、最近少々弱気(?)になられているとある新人社長さんからのご相談です。

たとえ自分の会社の状況がどうあろうと、どんなに厳しい市場環境下に置かれていたとしても、いったん社長に就任した以上は、社員とともに知恵を絞って創意工夫や試行錯誤を繰り返し、常に前だけをみて走り続けていかなければなりません。

よく「社長とナンバー2との間には、天と地ほどの差がある」といわれますが、社長が抱えている責任の重さや、社長の視点から見る景色というものは、コトバでは表せないぐらいに違うものです。したがって、こればかりは、実際に社長に就任して、自分自身で社長業を経験してみなければわからないものです。

もしも引き継いだ会社が、運よく、事業を自由自在に操れるような理想的な財務状態の会社であれば、経営の自由度は格段に上がりますし、社長として思う存分好きなことができますから、「社長業ほど楽しい仕事はない!」と心底感じられるでしょう。

しかし、残念ながら世の中すべてがすべてそんな理想的な会社ばかりではありません。

国税庁が公開している統計データによれば、全体の30%の会社が利益を出して納税している一方で、70%の会社が赤字(欠損)の状況にあるという結果がでています。さらにいえば、利益を出して納税している30%の会社の中でも、本当の意味で真に高収益体質を構築しているという会社もあれば、一応黒字だけれども、実際のところはかろうじてギリギリ黒字・・・という会社も多く含まれているものです。

赤字の会社や、かろうじてギリギリ黒字・・・という会社の社長の多くは、
「ウチの業界の経営環境では、これ以上利益を確保するのが難しいんです」
「ウチの会社は、人手不足だし人材に恵まれていないから仕方がないんです」
「今の経営のやり方は、先代社長が決めたものだから変えられないんです」
とおっしゃいます。

一見すると、なるほど一理あるようにも思えますが、それらはすべて本当なのでしょうか?

しかし、どんなに厳しい経営環境下であっても利益を確保し、少ない人員でも業務効率を見直して生産性を上げている会社は、必ず存在します。

たとえば当社では、ダイヤモンド財務の究極の形として「4C経営」を提唱していますが、会社の規模・業種を問わず、4C経営の状態を手に入れている会社は、実在しています。

【4C経営とは】
①外部資本に頼らない経営状態である(自己資本比率が70%以上)
②最小の元手で最大の利益が稼げる(ROAが10%以上)
③3年間売上ゼロでもつぶれない構造である(固定費3年分の内部留保)
④いつでも新規事業投資ができる(常に3行以上の金融機関が応援)

このようなお話をすると「本当にそんなスゴイ財務状態の会社があるの?」とか「ウチの会社は、もうこれ以上は無理!」と半ばムッとしながらお話しいただくことがあります。しかし、面白いものでそのような場合にこそ、同業他社の中の決算書を探してみると、しっかりと利益を出して、内部留保を蓄えている会社が存在していたりするものです。

つまり、多くの社長が、自分自身が創り出した思い込みや既成概念という枠の中で、自社の可能性を狭めてしまっているのです。会社は、社長の器以上に大きくなりこともありませんし、成長することもありませんから、自らの手で自社の未来の選択肢を狭めてしまっている・・・ということに気が付かなければならないのです。

中小企業の場合は、同業他社の決算書の入手が難しいという側面もありますが、上場会社などであれば、決算書が一般公開されています。事業規模や活動エリアこそ違えど、同じ業界・同じ業種の中には、「儲かって、潰れない」「利益を出して、お金が残る」強い財務体質を築いている会社があるはずです。では、同じ業界・同じ業種であっても、強い財務体質を築いている会社もあれば、一方で、「借入依存」・「赤字体質」・「資金不足」の負のスパイラルに陥っている会社が存在しているのは、なぜでしょうか?

会社個々の事情や様々な要因があるにせよ、ひとつ断言できることは、強い財務体質を築いている会社の社長は、「絶対に潰れない会社にする」ということを、社長自らが最初に決定しているということです。

あくまでも会社の未来を決めるのは、他でもない「たった今経営のかじ取りをしている社長」です。最も重要なことは、その事実と正面から向き合い、「つぶれない会社」にするために何ができるかを考え、決断する覚悟があるかどうかなのです。

あなたは、社長として「潰れない会社」にするということを自ら決めていますか?
財務中心の会社づくりで、4C経営を目指してみませんか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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 100年企業を目指す「ダイヤモンド財務®」のユメリアコンサルティング
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