【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

会社を潰す社長が「経理」を誤解している理由

第140話:会社を潰す社長が「経理」を誤解している理由

「舘野さん、ウチの経理担当者は勤続年数も長いし、なんとなくモットモらしいことを言ってくるので、会社のお金のことは任せておけば安心・・・と思っていたんです。でも、自分自身が財務のことを勉強しだしたら、それがいかに『キケンな状態』であるかということに気が付きました。」社長に就任されて10年以上経過しているとある後継社長さんが、コンサルティングの途中でポツリと口にされた一言です。

当社には、全国各地より、経営に前向きなオーナー社長や二代目・三代目などの後継社長がご相談にお見えになります。ご相談の内容は、会社が置かれている事情によって実に様々なのですが、例えば、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない・・・」というお悩みや、「自分の会社のお金のことが、自分でわかるようになりたい・・・」「社長に就任する前に、会社経営にまつわるお金の課題を予め解決しておきたい・・・」というご相談が数多く寄せられます。

当社では、「同族会社の社長専門」ということにこだわってコンサルティングを行っているのですが、同族会社には、一般には知られていない「根の深い問題」が数多く存在しています。そして、ほとんどの場合、社長自身が、その「根の深い問題」に気が付いていない・・・という事実が明るみになってくるのです。

ひとくちに会社経営にまつわるお金の課題といっても、本気で取り組もうと考えたらその範囲は非常に広いものですし、財務中心の会社づくりを行うためには、一般には知られていない絶対的な手順と見落としてはいけない幾多のチェックポイントがあります。それぐらい、会社経営にまつわるお金の分野というものは、一歩間違えば、会社を潰しかねない怖い分野なのです。

そんなこともあって、当社では、常に細心の注意を払いながら、日々、コンサルティングを進めています。逆を返せば、正しい財務の知識を持たないで、聞きかじりの知識や表面的なテクニックだけをマネて実行したりすると、後々手痛いしっぺ返しが待ち受けているのです。

例えば、「自分の会社は、○○について問題がありそうだ」という風に、予め課題を認識して事前に対処をしておけば、比較的少ない労力で問題の芽を摘んでおくことができますし、最低限のレベルとして、現状より悪化することはくい止められるはずです。しかし、そもそも大前提として、社長自身が、「自社のどこに問題があるのかわからない・・・」ということであれば、当然ですが、何ら手の施しようがありません。

このような場合は、社長が「これは問題だ!」と、認識できるレベルに達した頃には、その問題は、大きく肥大化・表面化している状態になってしまっているのです。そうなってくると、当然、解決のための労力や時間・お金も莫大なものとなってきます。会社経営にまつわるお金の問題というものは、数千万円~億単位での損失に直結することだって珍しくありませんから、社長自身が「財務」を知らない会社ほど危ない状態はないのです。

したがって、「自分の会社のどこに問題があるのかわからない・・・」という状態が最もキケンな状態だということに、まずは社長自身がイチ早く気が付かなければならないのです。

さらに、もっといえば、「自分の会社のどこに問題があるのかわからない・・・」と悩まれている社長の多くは、このような勘違いをしています。

具体的には、「ウチの会社のお金のことは、経理担当者に任せておけば大丈夫・・・」「顧問税理士が、ウチの会社のことは全部知っているはず・・・」と考えてしまうのです。

しかし、経理担当者が全部わかっているとか、顧問税理士がみてくれているという考え方こそ、最も危ない考え方なのです。

そもそもの大前提として、会計は、「過去」を確認するためにあるものです。既に起きたお金の流れに沿って、日々の取引の記録をし、決算書を作成するのが経理の仕事です。さらに、出来上がった決算書をもとに、税金計算をして申告書を作成するのが税理士の仕事です。

それに対して、財務は、会社の「未来」を創るためにあるものです。具体的には、「これから動かすお金をどうしようか?」「どうやってお金を増やしていこうか?」を考えていくのが財務の仕事です。したがって、単に日々の資金繰りを考えたり、銀行からお金をどうやって引っ張ってこようかを考えたりするだけでは、「財務」を知っているというレベルの話ではないのです。

ここで最も重要なことは、社長は、会社の未来を創るために、財務を戦略レベルで考えていかなければならないということなのです。社長自らが、自社の財務を戦略レベルで考えられるようになってはじめて、財務中心の会社づくりができるようになります。その結果、将来に向かって、「儲かって潰れない」「利益を出してお金が残る」強い財務体質の会社づくりができるようになるのです。

あなたは、財務を経理担当者の仕事だと勘違いしていませんか?
あなたは、社長として、真に財務中心の会社づくりができていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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