【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

会社を潰す後継社長の特徴

第142話:会社を潰す後継社長の特徴

「舘野さん、自分の会社の決算書をみても全然ピンとこないんですよ。一応、月次決算は出来ているんですが、いつも数字を眺めているだけで、結局、何の経営判断にも落とし込めていないんです。」今年社長就任されたばかりの、とある後継社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、全国各地から様々なお悩みを抱えたオーナー社長や二代目・三代目などの後継社長がご相談にお見えになれます。どの社長さん方も、大変経営に前向きで、少しでも自社の経営をより良いものにしたいと願い、日々努力を重ねられている方ばかりです。

「社員が誇りを持って働けるような、夢や希望のある会社にしたい・・・」
「金融機関に頼らず、事業を自由自在に操れる状態を手に入れたい・・・」
「地域ナンバーワン、業界トップ企業の座を勝ち取りたい・・・」
どのような会社づくりを目指されているのかを伺うと、ほとんどの社長がこのような明確な会社の未来像を語ってくださいます。

当社では、「儲かって、潰れない」「利益を出して、お金が残る」強い財務の会社づくりのご支援を通じて、次世代経営者の事業を通じた夢実現のご支援を日々させて頂いているのですが、お話を伺っていく中で、多くの社長が財務に対して間違った認識を持たれていることに気付かされます。そして、その傾向は、特に後継社長ほど強いのも特徴です。

たとえば、財務のことを知らない社長は、このように考えます。
「自分の会社のお金のことは、経理担当者が全部知っているからきっと大丈夫。」
「顧問税理士が、自分の会社のお金のことはわかっているはずだ。」
「毎月の売上の推移と預金通帳の残高をおさえておけば、問題ないはず。」

もし、万が一、社長自身がこのように考えていたとしたら、これは財務不在の経営状態であり、極めてキケンといっても過言ではありません。なぜなら、そもそもの大前提として、経理担当者は、既に起きたお金の流れに沿って会計処理をしているものであり、また、税理士は、経理担当者が行った経理処理を確認して税金計算をしているに過ぎないからです。

つまり、経理担当者も顧問税理士も、仕事の目線は「過去」にあるという大前提を、社長自身が、真に理解していないということになるからです。「過去」を見ることが悪いという話ではなく、経理担当者も顧問税理士も、「過去」を見るのが仕事であり、本来の業務領域です。したがって、もし万が一、「過去」を見ている人に対して、会社の「未来」を任せている気になっているとしたら、それは、そもそも社長自身の判断ミスでしかないのです。よく、「ウチの税理士は使えない」とか「税理士が相談にのってくれない」という話を耳にすることがありますが、それは、そもそもの認識に誤りがあるということに気が付くべきなのです。

それに、日々の経営判断が、経理担当者や税理士の言いなりになってしまっているのであれば、社長としての本来の職責を全うできていないことになりますし、その結果、経営が苦しくなったとしても、すべての責任は、最高責任者である社長自身でしかないのです。

社長が真にすべき仕事は、あくまでも会社の「未来」を創ることです。

今あるお金をどうすべきか、どうやってもっとお金を増やしていこうか、こういったことを財務の視点から、日々、考えていかなければならないのです。5年後、10年後の未来から逆算して、「今」、財務戦略を社長自身が練り上げていくという思考を持っておくべきなのです。

なぜなら、「財務」の実務は、ほかでもない社長のための実務だからです

ただ単純に、経理担当者や税理士が作った資料を眺めて、「昨年より少し儲かった」とか「今年は黒字だった」とつぶやくだけなら、それは、社長だけでなく誰にでもできることです。

真に社長がなすべきことは、自社の5年後10年後の未来から逆算して、「今」どのような経営判断を下すべきかを考えることです。

「うちの会社は、事業は順調なはずなのにお金が残らない・・・」
「決算書を眺めていても、なんだか数字がピンとこない・・・」
「経営判断の基軸になるようなものがなくて、不安だ・・・」

もし、このように感じられるのであれば、それは、自分の会社の「財務」を日々の経営の結果になってしまっていることの表れです。財務が成り行き任せの会社は、いずれ必ず弱体化していきます。

その一方で、強く永く続いている会社の社長は、決して、自社の財務を成り行き任せにすることはありません。自社の目指すべき5年後、10年後の未来をしっかり見据えて、その上で、日々、強い財務体質になるよう、確実に未来を創るための「次の一手」を打っていっているものです。

あなたは、成り行き任せの財務で安心していませんか?
意図して強い財務を築き上げる経営判断が下せていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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