【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

当コラムは、「事業は順調なのに、お金が残らない…」「会社のお金の流れがわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」「税金からお金を守りたい…」「銀行対応で失敗したくない…」「無策なままの相続対策を何とかしたい…」このようなお悩みを抱えた同族会社のオーナー社長・2代目社長のための専門コラムです。(毎週水曜日更新)

8割の社長が間違える「お金が残らない本当の理由」

第174話:8割の社長が間違える「お金が残らない本当の理由」

「舘野先生、これまでに自分なりに本を読んだり、セミナーにも参加したり、コンサルの先生や税理士にも会社のお金のことをいろいろ教えてもらってきました。でも、どれもちょっとオリコウになった気分になっただけで、一向に状況は変わりません。今考えてみれば、どれも表面的な話で、本質的なところが一切抜けていたのだと思います。」先代社長の急な他界に伴って、急遽、会社を引き継ぐことになった2代目社長さんの一言です。

多くの社長は、このように考えます。
「売上さえ増えれば、きっと潰れない会社になるはず・・・」
「人を育てて、組織を創れば全て上手くいくはずだ・・・」
「会社のお金のことは、税理士や経理担当者がみているから大丈夫・・・」

必死に売上を上げて、人を育てて組織づくりに精を出して、ある程度までいくと「このままいけば、きっと儲かって潰れない会社になるはずだ」と、多くの社長が考えます。

もちろん「ヒト」は大事な会社の経営資源であり財産ですから、「ヒト」を育てて、組織を作ることも大事です。

しかし、経営に前向きで成長意欲の強い社長ほど、もう一つの重要な経営資源である「カネ」については「なんとかなる」とか「銀行に借りればいい」など、自分にとって都合のいい理由をつけて、見て見ぬふりをしてしまうのです。

もちろん社長自身が真に財務の実務を知っており、財務戦略をもとにした資金計画を立てているのであれば、確実に成功のステップを重ねていくことができます。

財務を知っているつもりの社長が会社を潰す

しかし、財務を知らない社長が「わかったつもり」で経営のかじ取りをしてしまうと、いとも簡単に会社は潰れてしまiいます。

財務を知らない社長が会社の異変に気が付いて、仕方なく「財務」に目を向けてみると、ほとんどの場合、問題の芽は大きく肥大化しています。

「お金が回っているのは、運転資金の短期借入でクルクル回していただけ・・・」
「気が付いたら、借金も膨らんで連帯保証や担保まで入っている・・・」
「事業用の不動産や株の承継が終わってないから、相続が起きたらどうなるのか・・・」
「自分は、ちゃんとハッピーリタイアできるのだろうか・・・」

多くの社長は、お金が残らない原因を「売上の問題」だったり、「ヒトの問題」や「組織の問題」だったり、表面的に見えている様々な現象に目を向けます。

目の前にある問題を解決したいと考えるのは当然のことですし、解決すればスッキリしますし達成感もあります。

しかし、目に見えている多くの問題は、ほとんどの場合、表面的なものであって場当たり的な対処療法が大半を占めます。

例えば、会社にお金がないときは銀行からお金を借りようと考える場合、その根底には「お金を借りなければならない本当の理由」が潜んでいます。

したがって、その根本原因を正しく社長自身が正しく認識し、その解決の具体策を打たないでその場しのぎの対処療法を繰り返していけば、いずれその時限爆弾はタイムリミットを迎えるのです。

財務の原理原則を知らずして、節約の対処療法を行う愚

よく、「節約しなければならない」「投資をしてはいけない」というアドバイスを税理士やコンサルタントから受けたという話を聞くことがあります。財務の原理原則を知らない税理士やコンサルタントの多くは、皆同じように口をそろえます。

もちろんお金を大事に使うことは当たり前のことです。しかし、絶対にそれだけではお金は残りません。なぜなら、最も重要な「財務に関する原理原則」の視点が抜けているからです。

そもそもの大前提として、会社経営とは「最小の元手で最大の利益を稼ぐ」ことであり、それを永続的に繰り返していくことで成り立ちます。したがって、社長にとって最も重要なことは、継続的な事業投資に耐えうる強い財務体質をつくることなのです。

最小の元手で最大の利益を稼ぐために、無駄を削減することは当たり前の話であって、その上で、あくまでも「必要のない、会社の未来を創ることに直結しないもの」をそぎ落とす財務の目線を持つべきなのです。そして、その判断を下すにあたっては、正しい経営判断を下すための社長専用のモノサシが不可欠なのです。

もし、万が一、「必要のある、会社の未来を創ることに直結するもの」まで削ってしまったとしたら、それは、そもそも経営の根幹を揺るがす問題です。

財務を知らない社長ほど、「節約」だったり「売上」だけに解を求めようとする傾向にあります。しかし、真に財務を知らずして表面的なものだけに取り組んでいても、忙しくなるばかりで成果は出ないのです。

財務にまつわる原理原則を知らずして、対処療法やテクニックだけを探し求めても絶対によくなることはありません。

社長が財務を知らない会社は、当然いつまでたっても会社にお金が残らない、未来を創るための投資ができないという「借入依存」「資金不足」「赤字体質」の負のループの中を、延々とさまよい続けることになります。もし、自分の代でその負のループを抜け出せなければ、次の世代は一体どうなることか…。

社長が真に取り組むべきことは、5年後10年後の未来を創るという「目に見えない」仕組みづくりです。そして、その未来を支えるのが「財務」です。しつこいようですが、真に永続的な成功繁栄を願うのであれば、財務なくしてあり得ない話なのです。

あなたの会社は、継続的な事業投資に耐える財務になっていますか?
あなたは、社長として真に永続的な成功繁栄を目指す仕組みづくりができますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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