【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

当コラムは、「事業は順調なのに、お金が残らない…」「会社のお金の流れがわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」「税金からお金を守りたい…」「銀行対応で失敗したくない…」「無策なままの相続対策を何とかしたい…」このようなお悩みを抱えた同族会社のオーナー社長・2代目社長のための専門コラムです。(毎週水曜日更新)

成功する2代目社長が実践していること

第187話:成功する2代目社長が実践していること

「舘野先生、ウチの会社は、今まで経営計画をつくったことがないんです。先代社長の父は、『将来のことなんてわからないんだから、とにかく目の前のことさえしっかりやっておけばいいんだ』っていうばかりです。でも、このままだと現状維持さえ、精いっぱいといった感じで…。」とある関西地方の2代目社長さんが、コンサルティングの途中でポツリと口にされた一言です。

当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、会社経営にまつわるお金の相談ごとが毎日のように寄せられます。

一人でも多くの同族社長さんに、社長と会社にお金が残る仕組みを築いていただくために、当社では、「どうしたら、儲かって潰れない会社になるのか?」「どうしたら、利益を出してお金が残る会社になるのか?」を日々考え抜いているのですが、あることをキッカケに成功を加速している社長と、その一方でなかなか上手くいかない社長がいる、ということに気付かされます。

成功する社長は数字で未来を描き、成功しない社長は数字で未来を描けない

それは具体的にどのようなことかといいますと、自分の会社の未来を「数字で具体的に描く」という実務ができるかどうかという点です。

具体的には、当社ではダイヤモンド財務式経営計画書をコンサルティングの過程で作成するお手伝いをしているのですが、上手くいく社長は、財務の視点から自分の会社の未来を数字で見通せるようになっていくからです。

自分の会社の未来を数字で具体的に描くためには、当然、「財務思考」が不可欠ですし、社長である自分自身が「どのような経営判断を下したら、どんな影響が出てくるのか?」という視点を持ち合わせていないと、いつまで経っても「自分の会社の未来が見えない」という状況から脱することができません。

ところが、多くの社長は、
「会社の未来のことなんてわからないから、計画をつくっても無駄…」
「経営計画は、銀行からお金を借りる時に専門家につくってもらって…」
「売上の計画さえあれば、何の問題もない…」
このように考えます。

しかし、それは間違いです。なぜなら、数字で正しく未来を描けている社長は、間違いなく成功していくからです。

必要なのは「見せる計画」ではなく、「使うための計画」

ただし、つくればいいという問題ではありません。計画書の作成を「専門家に丸投げ…」「社員に丸投げ…」というのはもはや論外ですし、もし、計画をつくることで社長として経営責任を負いたくないのであれば、大変厳しい言い方になってしまいますが、「社長業」そのものをあり方を考え直さなければなりません。

それから、もし計画をつくっていたとしても、その計画そのものが「融資を引き出すことだけ」を目的にしたものであれば、それは「使うための計画」ではなく、あくまでも「見せるための計画」であるということに社長は気付かなければならないのです。

時として、「見せるための計画」は、「百害あって一利なし」の状況を作り出すことがあります。

具体的には、関係者全員が達成することは不可能だと思っている計画書、もっというと社長自身が達成のイメージを持てない計画書に何の意味もないですし、絶対に達成できない、社長自身に達成する意欲のない「見せるための計画」で、無理に資金調達をしたとしても、さらに経営が苦しくなってしまうだけだからです。

どんな立派な計画をつくったとしても、社長自身に「財務思考」がなければ、経営が苦しくなるだけなのです。

大切なことは、社長自身が自分自身の手で創り上げた「使うための計画」なのです。売上計画だけ…とか、理念や行動指針だけ…とかではなくて、5年後10年後の財務状態を数値化したものや、具体的な経営の打ち手なども明確にしたものこそが最も重要な要素なのです。

あなたは、社長として5年後10年後の未来を数字で描けていますか?
専門家や社員が作った「見せる計画」ではなく、社長が創った「使う計画」がありますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

————————————————————————————–
~同族会社と社長一族の「財産管理実務」の専門家~
社長と会社にお金を残す仕組み「財務コンサルティング」
「ダイヤモンド財務」のユメリアコンサルティング株式会社
————————————————————————————–