【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

当コラムは、「事業は順調なのに、お金が残らない…」「会社のお金の流れがわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」「税金からお金を守りたい…」「銀行対応で失敗したくない…」「無策なままの相続対策を何とかしたい…」このようなお悩みを抱えた同族会社のオーナー社長・2代目社長のための専門コラムです。(毎週水曜日更新)

成功社長とジリ貧社長を分かつ思考原則

第198話:成功社長とジリ貧社長を分かつ思考原則

「舘野先生、ウチの会社は内部留保がほとんどありません。このままではいけないとアタマの中ではわかっているのですが、どうしたらいいのかわからなくて、もう3年以上ずっと同じことで悩み続けています。」先日、個別相談のためにご来社されたとある2代目社長さんの一言です。

 当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。 

銀行との付き合い方にはじまり、手元にお金を残すための節税対策、いわゆる「争族」を回避するための相続対策など、お悩みの数も実に多岐にわたるのですが、その一方で、社長自身の心の内面といいますか、誰にも相談できないことだからこそ、何年も抱えて、身動きがとれなくなってしまっている…そんな社長さんにお目にかかる機会があります。

毎年同じことで悩むのは、社長自身が成長していない証拠

  私は、15年以上にわたって、100人以上の同族社長と関わらせていただいているということもあって、実際にお会いをして、その方が置かれている状況をじっくり伺いさえすれば、大体の課題と解決策のイメージが、自ずと見えてきます。 

そんな中でも、経営が上手くいっている社長と、経営がなかなか上手くいかない社長とでは、根本的な考え方に違いがあるということを常々感じています。

例えば、 経営がなかなか上手くいかない社長は、何年も、何年も、同じことで「悩む」傾向にあります。

しかし、その一方で、上手くいっている社長は、少なくとも、毎年、毎年、同じことでずっと悩み続けるということはありません。あくまでも、悩むのではなく、将来に向かって具体的にどうすべきなのかを「考える」のです。

感情的に「悩む」のではなく、問題を具体的に細分化して、ひとつづつ「これからどうすべきなのか?」について、具体的に「考える」のです。

その上で、次の一手をどうやって打つのか、どうゆう行動を起こしたら事態が好転するかを徹底的に考え、行動に移していくからこそ、善循環が回り始めるのです。

何か乗り越えるべき課題を見つけたら、「今、何が問題なのか?」「それは、なぜ問題なのか?」「これからどうすべきなのか?」を明確にし、数字で具体的に次の行動を起こすためのプランを立てます。そして、一歩一歩でも、確実に実行に移すのです。

 少なくとも、
「●●が変わったら、いずれ良くなるはず…」
「今は、たまたま景気が悪いだけだから
「ウチの会社は、特殊な会社だから仕方ない…」

などとは考えません。上手くいっている社長は、ハッキリ言って、過去の延長線上に答えなんか求めないのです。 

当社では、これまで多くの同族社長のご支援をさせていただいてきておりますが、経営が上手くいっている社長ほど、「何がわかっていないかが、わかるようになることが大事」と考えます。

その根底には、「悩む」のではなく、「考える」という基本的な思考原則があり、その上で、「自分のチカラで未来を切り拓くという覚悟」があるからです。

だからこそ、「自分の会社のどこに問題があるのかがわからない…」ということ自体に問題があると考えるのです。 

それに、社長自身に「財務思考」があれば、「自分の会社のどこに問題があるのかわからない…」「これからどうゆう経営判断を下したらいいのかわからない…」という悩みは、そもそも発生しません。

 自分の会社のどこに問題があって、将来に向かってどのような打ち手をしたら、どんな結果が得られるのかを数字で具体的に思い描けているからこそ、自信を持って日々の経営判断を下すことができますし、日々、会社とともに社長としての自分の成長も実感することができるのです。

 社長にとって、決算書は自分の顔

 当社では、よく「美しい決算書をつくりましょう」というお話をしているのですが、それには理由があります。

 あなたの会社の決算書が「美しい決算書」だったなら、銀行が「取引したい!」と思うでしょうし、連帯保証や担保などあれこれ要求してくることもありません。

それに、資金調達の際に、「売上計画表」や「資金繰り表」「試算表」などの細かい資料提出を要求されることなく、いつでもタイムリーに資金調達ができます。

 それに、あなたの会社の決算書が「美しい決算書」なら、取引先も保証金や連帯保証を求めてきたり、あるいは、そもそも決算書の開示など求めてこないものです。

決算書の開示を求められるということは、もちろん取引先側の社内ルールの問題もあるでしょうが、根底には、「この会社とお付き合いして大丈夫かな?」という一抹の不安があることの表れなのです。

 つまり、「美しい決算書」の会社は、潰れない会社であることの証であり、社長自身が事業の永続のために、未来から逆算して決算書を磨き上げていることの表れなのです。

 財務を知らない社長は、「決算書は日々の経営の結果」と考えます。過去の延長線上に答えを求め、何年も何年も同じことで悩み続けます。

 財務を知っている社長は、「決算書は未来から逆算して創るもの」と考えます。自ら未来を描き、理想の未来に向かって次の一手を考えて実行していきます。

 あなたは、社長として会社の未来を描く具体策を持っていますか?

 

ダイヤモンド財務®コンサルタント

舘野 愛

 

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~同族会社と社長一族の「財産管理実務」の専門家~

社長と会社にお金を残す仕組み「財務コンサルティング」

「ダイヤモンド財務」のユメリアコンサルティング株式会社

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