【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

あなたも「事業は順調なのに、お金が残らない…」「銀行借入が思うように減っていかない…」「経営判断に基軸がないから、迷ってしまう…」と悩んでいませんか?
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成功する2代目社長と会社を潰す2代目社長の違い

第215話:成功する2代目社長と会社を潰す2代目社長の違い
「舘野先生、自分は社長になってもうすぐ10年経ちます。なんとか事業の方は順調なのですが、いつまでたってもお金の心配が消えません。月末になるといつも不安で、不安で、たまりません。経理社員は、『銀行からお金を借りれば…』と言うのですが、私は何かが間違っているような気がして…。」個別相談のためにご来社されたとある2代目社長さんからのご相談です。
当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、全国各地から会社経営にまつわるお金の悩みが寄せられます。当社は、「同族会社専門」の財務コンサルティング機関のため、必然的に2代目社長さんや3代目社長さんなどの後継社長さんからのご相談が多くなります。
事業存続のために最も重要な実務こそ「財務」
社長であれば誰しも、「どんなことがあっても、絶対に会社を潰したくない…」「先代から引き継いだ会社を次世代に承継したい…」と考えますし、そうでなければ社長業は務まりません。だからこそ、日々、真剣に社長業と向き合い、さらなる成長発展を目指しているはずです。
「時代の変化や経済環境の逆風に負けない強い会社づくりがしたい…」
「地域ナンバーワン、業界トップ企業の座を勝ち取りたい…」
「金融機関に頼らず、事業を自由自在に操れる状態を手に入れたい…」
「全社員が夢や希望を持ち、誇りを持って働けるような会社にしたい…」
「会社経営にまつわる漠然としたお金の不安を払拭したい…」
「永続的に地域社会へ貢献できるような強い会社づくりがしたい…」
などなど、理想とする未来の姿を、それぞれ思い描いているはずです。しかし、これらの理想の未来を実現するためには、そもそもの大前提として、自社が「潰れない会社」であることが不可欠です。したがって、自社の永続的な成功繁栄・成長発展を本気で願うのであれば、何はともあれ社長は、まず「どうしたら潰れない会社になるのか?」を、最初に考えなければなりません。そして、潰れない会社づくりをするための具体的な実務が「財務」なのです。
売上至上主義の社長が会社を潰す
ところが、ここで多くの社長は、知らず知らずのうちに「ある勘違い」の落とし穴にはまっているのが現実です。しかも、悩ましいことに、この「勘違い」は、経営者だけでなく、一般的な税理士もおかしてしまっていることがあるため、よくよく注意しなければならないものです。
それは、具体的にどういった勘違いかというと、「売上が増えれば、潰れない会社になるはずだ・・・」という誤った認識です。このカンチガイに気が付かず、売上を追い求めることだけに注力している会社は、「無理な売上拡大」や「過剰な投資」、「場当たり的な資金調達」や「間違った節税対策」を、知らず知らずのうちに、幾度となく繰り返してしまう傾向にあるのです。
当然、そのような会社の財務体質は脆く、ほんの少しの衝撃であっという間に崩れてしまいます。そのため、社長自身は日々お金のことで腐心し、社員や家族さえもが、常に、漠然とした不安を抱えて過ごすことを余儀なくされてしまうのです。(当社では、輝きはあれど、ほんの少しの衝撃で、あっという間に壊れてしまう財務状態の会社を「ガラス財務」と呼んでいます。)
むしろ、社長自身がちゃんと会社のお金のことに向き合っていれば、まだまだ復活するチャンスはあります。その一方で、社長本人が、「自分自身が会社を苦境に追い込んでしまっている張本人である」という事実に気付くことができないこともあります。そのような場合には、いつまで経っても売上だけを追い求めることになります。その結果、気づいた時には、資金ショートを起こして、会社を潰してしまうのです。会社が潰れてしまえば、社員もその家族も路頭に迷うことになりますが、気づいた時には、時すでに遅し、何もかも全て失ってしまっているのです。
会社を潰す社長に共通するカンチガイ
会社を潰す社長の多くは、「売上が増えれば、潰れない会社になる」と考えます。
もちろん売上を創るという行為は、事業を行う上で大切なことです。しかし、社長が絶対に知っておかなければならないことは、「売上が増える」イコール「潰れない会社になる」というわけではない…という歴然たる事実です。いつまで経っても経営が苦しいと感じている社長の多くは、「財務」を日々の経営の結果であると考えます。しかし、実際のところは、そうではないのです。
日々の経営の結果が「財務」ではありません。
社長自らが意図して創り上げていくものが「財務」なのです。
したがって、真に潰れない会社づくりを目指すのであれば、この事実を、社長自身が本当の意味で正しく理解しておかなければならないのです。あくまでも財務が岩盤だからこそ、事業を自由自在に操れるから、結果として「潰れない会社になる」のです。誤解を恐れずに言うのであれば、「財務を知らない人間は社長になってはいけない」のです。それぐらいに財務というものは、会社経営の根幹を支える最も重要な社長の実務なのです。
だからこそ、永く強く勝ち残る会社の社長は、結果としての財務ではなく、財務中心の会社づくりこそが、事業永続のためのキーポイントであると考え、社長自らが意図して強化し続けているのです。つまり、成功している社長ほど、5年後、10年後の永続的成功繁栄・成長発展のために、人知れず自らの手で自社の財務を磨き上げているものなのです。
ダイヤモンド財務の社長は、事業永続のために社長自らが意図して財務を強化します。5年後10年後の未来から逆算して、今、社長としてなすべき「次の一手」を考えて着実に実行していきます。
ガラス財務の社長は、売上が全ての経営課題を解決すると考え、財務から逃げます。すべての経営判断が場当たり的で、気づいた時には、時間もお金も失っています。
あなたは、社長としてどちらの道を選びますか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛
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日本で唯一の「同族会社専門」財務コンサルティング機関
社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家
『ダイヤモンド財務®』のユメリアコンサルティング株式会社
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