【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 事業承継・相続対策

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

着実に成功を重ねていく後継社長の共通点

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第93話:着実に成功を重ねていく後継社長の共通点

「舘野さん、ウチの会社の社員は事あるごとに権利の主張ばかりしてくるくせに、責任と結果という点に関してはどこ吹く風といった感じです。それに、銀行からのシャッキンもいっぱいあるし・・・課題は山積みです。どこから手を付けていったらいいのかわからなくなってきました。」今年社長に就任されたばかりの、とある二代目社長さんの苦渋に満ちた一言です。

後継社長は、創業社長と違って、スタート時点から沢山の資産や負債を背負い、社員や家族の生活を守っていくという責任があります。したがって、これから社長になられる、あるいは社長になられて月日が浅い後継社長さんは、期待と不安でいっぱい・・・という方が大半を占めます。

創業社長の場合は、ゼロをイチにするという苦労がありますが、後継社長の場合は、既にある経営基盤を引き継いでのスタートになりますので、場合によってはゼロどころかマイナスからのスタートという方も出てきます。だからこそ、真面目で責任感が強い頑張り屋さんの後継社長ほど、その重圧に苦しむことになるのです。

しかし、「課題が沢山ある」ということは、逆に「成長の伸びしろが沢山ある」ことの裏返しとも考えられます。逆に、課題が見えていない社長ほど、成功の芽を自らの手で潰しているにすぎませんから、むしろ前向きに考えるべきなのです。

課題の根本原因を正しく突き止めて、早期に解決して成長の糧にすることができれば、今度は不安を感じるどころか、自信を手に入れ社長業が楽しくなってきます。特に、財務に対する不安を払拭し、事業を自由自在に操れる状態を手に入れた社長さん方の輝きは、目を見張るものがあります。

経営とは、言うまでもなく、答えがないところに解を求め、仮説検証を繰り返していくことでしか結果は得られません。だからこそ、成功の上昇気流に乗る社長さんは、常に「どうしたら成功できるのか?」を考え、最速で成功するために時間を買うという「投資思考」を持っています。そのような社長は、失敗を恐れず、仮に失敗をしたとしても仮説検証を繰り返すPDCAサイクルを早めることで、結果的に大きく成長発展していきます。

そして、そのスピードを止めないために、経営計画の中で、自社の未来を創るための「先行投資費」を必ず予算として持っているのです。「経営計画」と聞くと、急に高度で専門的な話に感じられることも多いのですが、実は、中小企業、そして特に同族会社こそ、経営計画を上手に使いこなすことで、儲かって潰れない、利益を出してお金が残る強い財務体質を叶えることができるのです。

いわば、経営計画は、同族会社の社長のための権限掌握・統治戦略を叶えるツールなのです。

しかし、経営計画さえ単純に創れば良いという話ではありません。世の中には、経営計画に関する書籍や情報が多く出回っていますが、その多くが大企業向けのものだったり、あるいは、資金調達を目的としたものだったりします。したがって、それらのモノマネをしたとしても、「見た目は立派な計画だけど、実現されない・・・」「時間ばかりかかってしまって、作ることが目的になってしまった・・・」といった事態に陥ってしまうのです。

大切なことは、あくまでも「同族会社の社長のための経営計画」をつくることにあるのです。

今は、言うまでもなく、どの業界業種でも熾烈な生き残り競争にあり、人材の確保も困難な時代になっています。だからこそ、少ない経営資源を最大限に活用し、その結果、社員一人ひとりの貢献に応じた成果配分のルールのない会社は淘汰されてしまうのです。

経営計画を創るのは、社長のオーナーシップを発揮するとともに、社員一人ひとりが目標と行動計画を立て、その結果をPDCAサイクルで回していくことにあります。当然、良い結果が出れば、社員に対して給与や賞与などで還元していきますし、逆に、悪い結果が出れば、将来に向かって「どうしたらできるのか?」を考えていかなければなりません。

その一方で、なかなか上手くいかない社長さんもいます。

そのような場合の多くは、会社も社長も知らず知らずのうちに「ゆでガエル化」してしまっている傾向にあります。全てにおいて思考回路が、「できない理由」を探すことに終始してしまっているのです。その結果、リスクをとって新たな取り組みをすることもありませんから、小さな失敗をすることもありません。しかし、実際のところは、目に見えないところで「大きな失敗」を犯してしまっています。

どんなに上手く「できない理由」を説明できたとしても、成功することはありません。大切なことは、社長と社員が一体となって「どうしたらできるか?」を考える仕組みづくりをすることにあるのです。

あなたの会社は、自社の成長を加速するための先行投資をしていますか?
未来を創る先行投資を支えるために、財務中心の会社づくりができていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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