【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 事業承継・相続対策

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

なぜ、財務を知らない社長が会社を潰すのか?

第157話:なぜ、財務を知らない社長が会社を潰すのか?

「舘野先生、ウチの会社の貸借対照表には、意味不明な仮払金や立替金、仮受金がずっと残っています。内容について聞いても、父は『お金のことは顧問税理士に任せている』って。でも、顧問税理士は『お父様じゃないとわかりません』って言うんです。ウチの会社は一体どうなっているんでしょう。」少し興奮気味でご来社された、社長に就任して3年目のとある後継社長さんの一言です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、日々、多くの会社の「財務」を診させていただいておりますが、ご相談にお見えになられる社長さんのご相談内容は、実に様々です。

もともと良い財務体質の会社を「将来に向かってより良いものにしていきたい!」とお考えの社長さんもいらっしゃれば、弱い財務体質を「なんとか将来に向かって強い財務体質に生まれ変わらせたい!」という切実な想いでお見えになられる社長さんもいらっしゃいます。あるいは、自分の会社の財務状態が良いのか、悪いのか、正直なところよくわからないという社長さんもいらっしゃいます。

たとえば、冒頭のご相談のように自分の会社の決算書がおかしいのはわかるけど、具体的にどうしたらいいのかわからない・・・、自分の会社の決算書をみても単なる数字の羅列に見えてしまっている・・・、あるいは、損益計算書はなんとなく売上から費用を引くだけだからなんとなくイメージできるけど、貸借対照表にいたってはサッパリ理解できない・・・など、これらのお悩みごとは、会社の大小問わず、特に、後継社長の方々が抱えている切実なものです。

しかし、事情はどうあれ、ここで一つだけ断言できることがあります。

それは、現在の財務状態に関係なく、まずは、社長自身が「強い財務の会社にする!」ということを決め、具体的に実行に移した時点で、他の同業他社、ないしは競合相手に比べて、大きなアドバンテージを手に入れているという事実です。

それは、なぜでしょうか?

ひとことでいうと、財務に関していえば、「そのうち良くなる」とか「時間が解決する」ということは、断じて、まず有り得ないからです。なぜなら、あくまでも、「財務」は社長が自ら意図して創り上げていくものであり、勝手に良くなるとか、勝手に強くなるようなものではないからです。

強く勝ち残っている会社の社長は、人知れず水面下で、自らが意図して、強い財務の会社に磨き上げる努力をしているものです。だからこそ、将来に向かって永続的な成長発展を遂げていきます。

しかしながら、その一方で、多くの社長が「財務」を知りません。あるいは、日々の経営の結果が財務だと勘違いをしてしまったりしているケースや、資金調達や資金繰りなどのテクニックだけを財務と誤解してしまっているケースなど、実に、多くのケースを見てきました。

よくある誤解の例の中でも、例えば決算書に限っていうと、多くの社長が「簿記の知識がないとわからない」とか「決算書が読めれば大丈夫」などと考えます。しかし、これらは、間違いです。確かに、簿記の知識はないよりはあった方がいいに決まっていますが、問題の本質はそこではありません。なぜなら、あくまでも、社長の仕事は決算書をつくることではないからです。

簿記の勉強は、あくまでも決算書をつくりために必要なものです。よって、経理担当者や税理士が知っておけばよい話です。決算書も読めないよりは読めた方がいいでしょうが、社長の仕事は決算書を読むことではありません。ここで、本当に社長にとって必要なのは、「決算書を使いこなす能力」なのです。そして、決算書を使いこなせるようになるための実務が「財務」なのです。

つまり、社長にとって必要なのは、「決算書をつくる能力」でもなければ「決算書を読む能力」でもありません。あくまでも「決算書を使いこなす能力」が必要なのです。そして、そのための実務が「財務」なのです。

これはほんの財務に関するごく一例の話にすぎませんが、もし万が一、正しい財務を知らず、また、正しい財務の知識を持たずに、会社経営の舵取りをしていたとしたら、それは、まさに「目隠し運転で高速道路を走るようなもの」であり、「盲目飛行」の状態なのです。想像するだけでたいへん恐ろしい状態ですが、本当に恐ろしいのは、当の本人がその事実に気が付いていないことなのです。

社長の仕事は、あくまでも会社の「未来」を創ることです。
社長が何もしなければ、財務は決して良くなることはありません。
将来に向かっての財務の不安が消えることも、決してありません。

あなたは、社長として会社の「未来」が財務を通じて描けていますか?
財務中心の会社づくりで、一緒に会社の「未来」を創りませんか。

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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