【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 事業承継・相続対策

当コラムは、「事業は順調なのに、お金が残らない…」「会社のお金の流れがわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」「税金からお金を守りたい…」「銀行対応で失敗したくない…」「無策なままの相続対策を何とかしたい…」このようなお悩みを抱えた同族会社のオーナー社長・2代目社長のための専門コラムです。(毎週水曜日更新)

2代目社長が事業承継で失敗しないために必要な考え方

第167話:2代目社長が事業承継で失敗しないために必要な考え方

「舘野先生、どうも会社のお金の流れがピンと来ないんですよ。顧問税理士が毎月、数字の報告はしてくれるんですが、正直、意味がわからないんです。それに、過去の数字の説明をしてもらっても、結局、何の課題解決にも繋がらないし…。」昨年、先代社長であるお父様から経営のバトンタッチをしたい旨の申し出を受け、これから社長に就任される予定の二代目社長さんからのご相談です。

多くの二代目社長が感じる「誰に相談したらいいのかわからない」苦悩

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、事業承継を終えられた社長さんだけでなく、これから事業承継を迎える社長さんや、まさに事業承継の真っ最中の社長さんもご相談にお見えになられます。

最近では、盛んに事業承継に関するセミナーや、後継社長向けの講座などが数多くありますし、書籍もたくさん売られています。そんなこともあって、まさに情報の洪水…といったところでしょうか。情報量が多くなれば、当然、正しい情報を伝えているものもあれば、中にはちょっと怪しい?類のものもあったりして、勉強熱心な社長ほど、益々混乱し、何が正解なのかがよくわからない…というお声が聞こえてきそうです。

実際に、ご相談にいらっしゃる社長さん方からも、「手あたり次第書籍を読んだけど、結局実務に活かせなかった」とか「セミナーや勉強会はどれもオベンキョウレベルの話で、社長としての実務に繋がらない」とか、中には「実際に専門家に指導を依頼したけれど、どうも何かが違う…」というお話を伺う機会があります。

どの社長さんも、自社の未来をより明るいものにしようと願い、必死に、懸命に努力をしているのですが、なぜか思うような結果が得られない…と悩んでいるのです。

では、なぜ、このような事態が起きてしまうのでしょうか?

一言でいうと、「努力の仕方が間違っている」ことが原因なのです。つまり、財務に関する全体像を理解する前に、個々の各論から入ってしまっているのが最大の原因なのです。

必死に努力を重ねても、順番が違っていれば結果は出ない

例えば、「強固な家造りがしたい」と考えたとします。そうなれば、家全体の設計図を描きつつ、しっかりとした土台づくりが必要です。その上で、家の骨組みや内装などが必要となってくるわけです。

それなのに、イキナリ内装のやり方を学んでも、あるいは、屋根の取り付け方法をマスターしたとしても、それぞれ単体の知識や技術だけでは、なんら、結果が得られなくて当然なのです。

財務も同様で、財務中心の会社づくりには、絶対的な手順と、見落としてはいけないチェックポイントが、多岐に渡って存在します

つまり、オベンキョウというレベルの話ではなく、会社経営にまつわるお金の管理の仕方、つまり、社長が社長業として担う「財務」の実務に落とし込めなければ、何ら意味がないのです。

具体的には、社長として自社のお金の流れを理解することから始まり、正しい経営判断を下すための経営管理体制の構築、失敗しない銀行対応の進め方や正しい節税対策のやり方、美しい決算書を創るための自社の財務の磨き方、さらには、自社株式を円滑に承継するための具体策やいわゆる「争族」対策などなど…。

どの実務もそれぞれ奥が深く、表面的な知識や小手先の技術だけで対応すれば、ほぼ間違いなく、手痛いしっぺ返しが待ち受けます。

しかし、多くの社長はその事実に気づかないまま社長に就任してしまうのです。

そして、さらに、同族会社の場合には、同族会社特有の特殊事情が複雑に絡み合ってきます。

どんなことがあっても逃げられないのが同族会社の社長

例えば、大企業の社長は何か困ったことや不祥事があった場合、責任を取って辞めるということができます。しかし、同族会社の場合は、一度社長に就任したら最後、自分で会社の出口を決め、自分で引退の道筋を作らない限り辞められないのです。

つまり、どんなに辛く、苦しいことがあったとしても、誤解を恐れずにいえば、どんなに借金が多くて首がまわらなくなってしまったとしても、絶対に逃げられないのです。その代表格として、今日においても、いまだに、多くの同族社長が金融機関からの借入のために連帯保証人になっています。

ガイドラインで過剰な担保や連帯保証に対する警告を出していても、多くの金融機関は言葉巧みに担保や連帯保証をとっているのです。

当然、財務の知識がない社長は、その事実に気づきません。「社長が連帯保証にはいるのは、当たり前だから…」「担保や連帯保証は、どの会社も同じだから…」と周囲に言われて、逃げ場を失ってしまうのです。

つまり、財務を知らない社長は、社長に就任した時点で、無条件に、マイナスからのスタートを余儀なくされてしまうのです。

「財務」は、会社を守るだけでなく、自分を守るためにも不可欠な実務

しかし、社長自身が「財務」を知っていれば、会社や家族だけでなく、何より社長自身を守ることができます。

真に財務の実務を知り、財務中心の会社づくりを社長自らが手掛けることによって、「儲かって潰れない」「利益を出してお金が残る」強い財務体質の会社づくりをすることができるのです。

財務は、あくまでも会社の未来を創るための社長の実務であり、社長と家族の人生を守るための最も重要な実務でもあるのです。

あなたは、社長として、財務を強くする正しい努力ができていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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