【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 節税対策・税金対策 

あなたも「事業は順調なのに、お金が残らない…」「銀行借入が思うように減っていかない…」「経営判断に基軸がないから、迷ってしまう…」と悩んでいませんか?

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会社を潰す節税対策の落とし穴

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第238話:会社を潰す節税対策の落とし穴

「舘野先生、おかげ様で今期は業績も好調で、利益もたくさん出そうです。そのことを顧問税理士に相談したら、『以前から欲しがっていた高級外車を購入してはどうですか?』といわれました。なので、自分のご褒美として購入しようか迷ってまして…。」とある関西地方の2代目社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。特に、当社は「同族会社専門」ということもあって、2代目社長さんや3代目社長さんなどの後継社長さんのご支援を数多く行っております。

「ユメリアコンサルティング株式会社」と社名にもあります通り、同族社長の事業を通じた夢実現(Yume Realize)の支援を当社の経営理念に掲げているのは、それは、あくまでも財務(お金)は、「夢を実現するツール」だからです。

 

数字のトリックが経営判断を狂わせる

「高級外車に乗るのが夢だから…」と言われてしまえば、それは元も子もない話ですし、どうぞお好きに購入されてはどうですか?としか言いようがないのですが、将来に向かってより豊かに成長発展していく会社づくりを目指すのであれば、一歩立ち止まって考えていただきたいところです。

まず、お金を使う節税対策は、当たり前ですが「手元資金が会社から出ていく」ものです。したがって、手元資金が潤沢にあるということが大前提になります。そして実際の節税額というのも、ほとんどの場合「数字のトリック」を使ってセールスマンが説明をしていますから、実際のキャッシュアウトに比べて、思ったよりも節税になっていない…というのがほとんどです。

ましてや、銀行借入がある資金不足の状態で、いわゆる「お金を使う節税対策」をすることは、自分で自分の首をしめることになります。誤解を恐れずに断言するのであれば、財務状態が脆弱な段階でお金を使う節税対策をすること自体が命取りになるということです。

それに、限りある貴重な事業資金を社長の道楽に使っていて、銀行が良い顔をするわけありません。公私混同の経営判断をしている社長のことを、銀行は厳しい目で見ます。あくまでも、銀行は会社の「事業」に対してお金を貸していますし、「貸したお金がちゃんと返ってくるか?」を最も重視していますから、社長がどのような経営判断を下すかについてしっかりと見ているのです。

ですから、1円も利益を生まない資産に多額の事業資金を投下していたとしたら、口にすることはなくても、内心では、経営者としての資質を疑われているということに気付かなければならないのです。

それに、安い給料で働いている従業員からしてみれば、「社長の立場を利用して、会社のお金で贅沢するなんてありえない!」「そんな買い物するんだったら、給料をもっと上げてよ!」と思うはずです。したがって、ただ単に「節税になるから」という目先の損得だけに惑わされた経営判断をすると、後々、節税効果以上の大切なものを失うことになるのです。

財務を知らない社長が陥る「お金を使う節税対策」

特に、お金を使う節税対策は、お金が手元から出ていきますから、銀行借り入れが全くない状態、あるいは、手元資金が潤沢にあるという場合以外、絶対にやってはいけない選択肢です。ところが、節税対策というのは、一種の病気のようなもので、「節税したい!」という想いが強くなってくると、まるで憑りつかれたかのごとく盲目的になり、節税対策ありきで経営判断をするようになります。

私は、これまで幾多の社長さん方と関わってきましたが、「どうしても、税金払いたくない!」「〇〇して、節税したい!」という感情が抑えられず、突っ走ってしまい、後々後悔したり、苦労したりしている社長さんを数多く見てきました。

社長という立場にいると、車の営業マンに限らず、保険やオペレーティングリースなどのセールスをする営業マン、分社化や法人設立・組織再編を進めてくる税理士など、「節税になるから…」という理由で、甘い言葉をかけてきます。それが本当の意味で自社にとって役立つものなのか、社長自身が正しく見極めなければなりませんし、そのためにも、「財務思考」を正しく身につける必要があるのです。

毎年コンスタントに利益が出ることが確約されている会社であれば話は別ですが、多くの場合は、先行き不透明な世の中で、必死に頑張っている会社ばかりです。そんな中で、業績の乱高下が激しい会社が「長期間続く節税対策」に手を出してしまうと、多くの場合は、周りのセールスマンだけが得をして会社が苦しむということになります。そして、すべての結果責任は、ただ一人「社長」だけが背負うことになるのです。

もし、あなたが強く永く続く会社づくりがしたいと願うのであれば、すべての経営判断について、財務の視点から「自社の経営の質向上に役立っているか?」を考えられるようになることが最も重要なのです。

ダイヤモンド財務の社長は、自社の将来に繋がるお金の使い方をします。節税対策をするにしても、「お金を使わない節税対策」を最も優先して考え、実行します。

ガラス財務の社長は、自分の私利私欲に基づいた経営判断の合理的な理由として「節税対策」をします。その結果、お金だけでなく、他のものまで失っていきます。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。もっといえば、会社の未来を創ることです。

あなたは、社長として、会社の未来をつくれていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

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社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家

『ダイヤモンド財務®』のユメリアコンサルティング株式会社

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【セミナー案内】https://www.yumerea.co.jp/seminar_lp

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