【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 経営計画

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社長も社員も達成したくなる経営計画の作り方

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第381話:社長も社員も達成したくなる経営計画の作り方

「舘野先生、決算が終わりましたが、売上、利益ともに経営計画通りに達成できました。昨年、初めて経営計画を作りましたが、本当に作ってよかったです。」とある北陸地方の3代目社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関(社長と会社にお金が残る仕組みづくり)なので、全国各地より、同族会社の社長さんから会社経営にまつわるお金の悩みのご相談が寄せられます。

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同族会社こそ経営計画をつくるべき理由

経営計画とは、経営理念、行動指針、そして数字計画などを織り込んだものを言います。ちなみにですが、あなたの会社は、経営計画を立てていますか?

同族会社の場合、経営計画自体がないということも多いものです。または、社長だけが考えていて、社員や幹部には共有していないこともあるでしょう。

社長と身内、数名の社員という規模の会社であれば、経営のほとんどが社長のマンパワーで成り立ちます。そのため、経営計画が無くてもなんとかなってしまうことも多々あります。

しかし、会社の成長に伴い、従業員が増えていくと、経営計画がある会社と、経営計画がない会社とでは、その先の未来が大きく変わってきます。なぜなら、経営計画とは、会社が進むべき「ゴール」を示しているものだからです。

特に、同族会社の場合は、経営計画が無いと従業員は社長に対して「また社長がメンドクサイこと言い出したよ」「振り回される方の身にもなってくれよ」という不満が溜まりやすくなります。

なぜなら、社長と従業員の間で「共通言語」となる「経営計画」がないからです。そのため、社長が良かれと思って様々な取り組みや施策をしても、そもそもの話として「なぜ、それが必要なのか?」についての理解が得られないからです。

従業員が気持ちよく仕事するためにも、経営計画は絶対的に必要です。そして、社長が事業を通じた夢を実現するためにも、経営計画は欠かせない存在なのです。

ただ、経営計画の難しいところは、法律で定められているものではないということです。つまり、社長自らが自由に作るわけですが、経営理念も行動指針も数字計画も自由に作れることが、経営計画のおもしろさでもあり、難しさでもあるのです。

社長業は、この世で最も楽しくやりがいのある仕事

本来、社長の仕事は、ものすごく楽しいものです。事業展開だって、人事だって、会社経営に関することなら最も自由に意思決定ができるからです。

そのため、当然のことながら、会社の進むべき方向を決めるのは社長です。会社の年商、経費、休み、人件費などを決めるのも社長の仕事です。

自分で考えて、具現化するというのは大変なものですが、それ以上に「やりがい」がある仕事でもあります。この「やりがい」を言い換えるなら「熱意」とも表現できます。寝ても覚めても、ず~っと会社のことを考えている状態です。

当然、社長は四六時中、会社のことを考えていると思います。ただ、それは、「悩み」ではなく「希望」であるべきです。未来に向かってどう進むべきかを考えて、実行する。それこそが社長の仕事であり、醍醐味でもあるのです。

理想の未来から逆算してゴールを決定せよ

経営計画で大切なのは、社長がしっかりと考え抜いていることです。なぜなら、社長が考えるゴールを共有するために経営計画が存在するからです。

事業に対する想いや、未来への展望など、社長が会社という資源を使って、成し遂げたい理想が経営計画のベースとなるのです。

その上で、理想を実現するための「数字計画」は、社長が財務の視点から具体的に考えて作成します。この財務思考がないと、せっかくの計画も絵にかいた餅で終わってしまうのです。

また、うまくいかない経営計画の特徴として、過去からの積み上げでしか未来を描いていないケースがあります。過去からの積み上げで経営計画を作るのであれば、誰でも作れてしまいます。その場合、社長の熱意は込められていない経営計画が完成してしまいます。

ただ、過去からの延長線上の数字を積み上げただけの経営計画を見た社員は、どのように思うでしょうか?それで気持ちが高まるでしょうか?

大切なことは、経営計画は、社長自らがワクワクして、叶えたい未来を明確にすることなのです。その上で、叶えるための具体的な数字を「財務思考」で経営計画に落とし込むこと。これこそが、会社の指針となる経営計画を策定するための秘訣なのです。

ダイヤモンド財務の社長は、社長の叶えたい未来から逆算して、財務の視点を持った経営計画をつくります。会社に関わる全員を力付けるので、確実に達成することができます。

ガラス財務の社長は、過去からの積み上げで経営計画を作ります。そこに理想や叶えたい理由がないので、社長や社員の力にならず、ただ作っただけで終わります。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

 

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

 

 

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舘野 愛

この記事の監修・執筆者

舘野 愛(Tateno Ai)

ユメリアコンサルティング株式会社 代表取締役

同族会社専門 ダイヤモンド財務®コンサルタント

法政大学経営学部卒業後、中央青山PwCコンサルティング株式会社、税理士法人みらいコンサルティングを経て現職。財務顧問部の責任者として数多くの同族会社の支援(経営財務・事業承継・企業再生など)に従事。ある同族会社の倒産を目の当たりにした経験から、「財務は会社と社長一族の命運を左右する」と痛感し、日本初の同族会社専門コンサルティング会社を設立。

20年以上にわたり1,300人以上の同族社長を指導。売上や借金を増やさずに1年で手元資金を2倍にした事例や、実質無借金経営の実現、相続税の9割圧縮など、あらゆる角度からお金の悩みを解決する「ダイヤモンド財務®」プログラムを開発・指導している。2017年・2020年には「日本の専門コンサルタント年鑑」で厳選実力者として紹介される。

■ 保有資格

  • 税理士(東京税理士会・登録番号109556号)
  • AFP(認定番号51535999)
  • プロコーチ(GCS認定コーチ・認定番号1406SJ0951)

■ 著書・執筆実績

  • 『社長と会社にお金が残る仕組みの作り方 ダイヤモンド財務戦略』(エベレスト出版)
  • 『同族会社のためのダイヤモンド財務3つのポイント』(日本コンサルティング推進機構)
  • 『企業再編・組織再編入門』(日本実業出版社・共著)

■ メディア掲載・出演実績

  • 日本経済新聞:書籍「ダイヤモンド財務戦略」掲載(2025年12月)
  • 日本歯科新聞(アポロニア21):特集インタビュー掲載(2025年9月)
  • 近代中小企業:3ヶ月連続連載「社長がお金の落とし穴にハマる理由」ほか(2019年)
  • その他:東京商工会議所(東商社長ネット)、海外投資新聞、FM-FUJIなど多数

■ 講演実績

  • 主催セミナー:「新春三大経営戦略」特別セミナー(2026年1月)
  • 商工会議所:岡山、千葉、宇都宮、新潟、富山黒部、群馬渋川、埼玉浦和など全国多数
  • その他:中小企業家同友会(町田、荒川)、民間企業など多数