【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 節税対策

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なぜ、節税すると経営が苦しくなるのか

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第386話:なぜ、節税すると経営が苦しくなるのか

「舘野先生、親から『税金なんて払うもんじゃないよ』って、ずっと言われ続けてきました。なのでウチの会社は、毎年保険や交際費などの経費を増やして節税しているんです。本当にこのやり方で良いものなのでしょうか。。」とある中国地方の3代目社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関(社長と会社にお金が残る仕組みづくり)なので、全国各地より、同族会社の社長さんから会社経営にまつわるお金の悩みのご相談が寄せられます。

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節税した結果、財務体質が悪化する

多くの社長は、黒字だと税金を払わなければならなくなるから、節税対策を考えます。そこで、保険や中古車、オペレーティングリースなどの節税商品を購入しようとします。または、交際費などの経費を増やして、赤字を出すことを考えます。

しかし、結論からお伝えすると、これらは間違った節税対策です。もちろん多くの社長にとって、「税金」は最も払いたくないコストです。

だからと言って、ただ「税金を払いたくないから…」という目先の痛みを逃れるだけの理由だけで、「お金が減っていく節税対策」をしてしまっては、資金が目減りしてしまいます。その結果、社長自らが「自分の会社の寿命を縮める」ことになってしまうのです。

なぜなら、「お金が減っていく節税対策」は、節税商品を購入して節税対策をするため、意図的にお金を使って赤字を作り出すからです。その結果、財務体質は、強くなるどころか弱くなっていきます。

節税を成功させるために社長に必要な能力

財務体質が弱くなるということは、銀行からの信頼も失ってしまうということになります。つまり、銀行の格付けも落ちていきます。銀行の格付けが落ちれば、当然ですが、自由にお金を借りられなくなります。

中小企業の資金調達は、銀行からの借入がほとんどです。自由にお金が借りられない会社は、本当に困った時に銀行は助けてくれません。また、会社の成長を加速するための投資が必要になった場合も、銀行は貸してくれません。

つまり、税金という、目先の痛みから逃れることで、将来的には「ドンドン経営が苦しくなっていく…」という、悪循環に陥ってしまうのです。

節税対策そのものが悪いわけではありません。

しかし、実践しようとしている「節税対策」がお金を残すものであるかどうかを見極めるチカラが社長自身にないと、結果的に財務を悪化することに繋がるのです。

そうならないためにも、社長は財務の実務を知った上で、節税対策を行うべきなのです。

財務を知ることで正しい節税対策ができる

さらに言えば、同族会社の場合、法人税等だけではなく、社長やオーナー一族に課税される所得税や相続税についても、戦略的に手を打つ必要があります。

つまり、同族会社の社長こそ、人一倍、税金について知っておくべきなのです。しかし、実際には、多くの社長が無意識のうちに、間違った節税対策をしてしまっています。

その理由は、多くの社長が、「節税対策」イコール「節税のために、何か商品を購入する」という風に勘違いしているからです。

財務の視点から節税を考えられるようになれば、お金を使わずにできる節税対策が、実際のところはたくさんあるという事に気づきます。

ところが、節税商品のメリット・デメリットよりも、「節税」という目的が果たせるという理由だけで、節税商品の購入の意思決定を下してしまっているのです。

その結果、「節税対策をすればするほど、なぜかお金が減っていく」という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

ダイヤモンド財務の社長は、財務の目線から正しい節税対策を行います。お金を減らさない節税対策を学ぶことで、儲かって潰れない会社になります。銀行からの信頼は一層厚くなり、資金調達で困ることがなくなります。

ガラス財務の社長は、間違った節税対策で、お金を減らしていきます。お金を減らして赤字をつくるため、資金繰りが苦しくなります。その結果、借入依存・資金不足・赤字体質の負のスパイラルに陥ります。銀行からの信頼も失い、融資も厳しくなります。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

 

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

 

 

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舘野 愛

この記事の監修・執筆者

舘野 愛(Tateno Ai)

ユメリアコンサルティング株式会社 代表取締役

同族会社専門 ダイヤモンド財務®コンサルタント

法政大学経営学部卒業後、中央青山PwCコンサルティング株式会社、税理士法人みらいコンサルティングを経て現職。財務顧問部の責任者として数多くの同族会社の支援(経営財務・事業承継・企業再生など)に従事。ある同族会社の倒産を目の当たりにした経験から、「財務は会社と社長一族の命運を左右する」と痛感し、日本初の同族会社専門コンサルティング会社を設立。

20年以上にわたり1,300人以上の同族社長を指導。売上や借金を増やさずに1年で手元資金を2倍にした事例や、実質無借金経営の実現、相続税の9割圧縮など、あらゆる角度からお金の悩みを解決する「ダイヤモンド財務®」プログラムを開発・指導している。2017年・2020年には「日本の専門コンサルタント年鑑」で厳選実力者として紹介される。

■ 保有資格

  • 税理士(東京税理士会・登録番号109556号)
  • AFP(認定番号51535999)
  • プロコーチ(GCS認定コーチ・認定番号1406SJ0951)

■ 著書・執筆実績

  • 『社長と会社にお金が残る仕組みの作り方 ダイヤモンド財務戦略』(エベレスト出版)
  • 『同族会社のためのダイヤモンド財務3つのポイント』(日本コンサルティング推進機構)
  • 『企業再編・組織再編入門』(日本実業出版社・共著)

■ メディア掲載・出演実績

  • 日本経済新聞:書籍「ダイヤモンド財務戦略」掲載(2025年12月)
  • 日本歯科新聞(アポロニア21):特集インタビュー掲載(2025年9月)
  • 近代中小企業:3ヶ月連続連載「社長がお金の落とし穴にハマる理由」ほか(2019年)
  • その他:東京商工会議所(東商社長ネット)、海外投資新聞、FM-FUJIなど多数

■ 講演実績

  • 主催セミナー:「新春三大経営戦略」特別セミナー(2026年1月)
  • 商工会議所:岡山、千葉、宇都宮、新潟、富山黒部、群馬渋川、埼玉浦和など全国多数
  • その他:中小企業家同友会(町田、荒川)、民間企業など多数