【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

会社を真に強くする財務中心の会社づくり

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第45話:会社を真に強くする財務中心の会社づくり

「舘野さん、ウチの会社の社員は、どちらかというと『指示待ち』『言われたらやる』・・・の受け身型人間が多くって。今は業績もそれなりに堅調だし、社員もなんだかんだで頑張ってくれているのですが、5年後10年後を考えると不安で仕方がないんです。」先般ご相談にお見えになったあるオーナー社長さんの一言です。

会社を創業し、ご自身の血のにじむような努力と、持ち前のカリスマ性で会社を牽引してきたオーナー社長さんの多くは、ある一定の時期に差し掛かると皆さん同じような悩みを抱えられます。

会社を大きく成長させて、広く自社の商品・技術・サービスを提供して社会に貢献するためには、社長一人のリーダーシップだけではいずれ限界を迎えます。これは、オーナー社長さんに限らず、二代目・三代目社長さんであっても同じことです。

よって、如何に社長の分身となる経営幹部を育てていくのか・・・、それによって会社の事業規模もさることながら、会社の栄枯盛衰までもが左右されてしまうことだってあります。そんなこともあって、できる限り早い段階で個人のオーナーシップに依存した『○○商店』から、公の器である『○○株式会社』に脱却するための努力をしていかなければなりません。

『○○商店』型の経営スタイル、つまり、成り行き型経営、KKD(勘・経験・度胸)経営の会社の多くは、会社経営の数字は社長だけが把握していて、部門別の月次損益推移や予算と実績の比較など、会社経営の質向上のために必要なPDCAサイクルを回すための情報が経営幹部に与えられず、社長だけが理解しているといった状況になります。

そうなると、経営幹部は、自社の経営状態、それから、自分の管轄下にある部門の業績を明確に把握していないことから、多くの場合は社長への依存からなかなか脱却することができません。本来なら、責任者である自分が考えて自主的に行動をすべきところを、結局、社長の指示を待つ・・・。

安定的な成長を望むのであれば、当然ながら日々コツコツとPDCAサイクルを回し、会社経営の質向上のための努力を重ねていかなければなりません。経営幹部が、自社の部門の月次損益推移に対してしっかりと内容を把握し、社長が指示を出す前に自主的に行動計画を練る、自社をとりまく市場の動向を見ながら、適正な目標数値を設定し、それに向かって一丸となって前進していく・・・、つまり、社長は、財務中心の会社づくりで「自走する組織づくり」を目指していくべきなのです。

それから、成功する人間は往々にして「お金の使い方が上手」といわれますが、会社経営においても同じことです。社長は、意識して手元に残ったお金を「先行投資・社員への還元・内部留保」の3つにバランス良く振り分けていかなければなりません。部門別損益管理制度を導入し、経営計画に沿って目標数値を達成した部門や責任者には、当然ながらその貢献に見合う公平なインセンティブも必要になってきます。

それと同時に、最も重要なことは「なぜ、我々はこの方向に進もうとしているのか?」を全社員が理解できる言葉で共有することにあります。具体的には、「経営理念・行動指針」や「ビジョン・ミッション・クレド」などを、社長は徹底的に考え抜いて、これを経営幹部や社員に繰り返し説いていくべきなのです。なぜなら、会社の存在意義、会社が目指すべき方向、社員とどんな未来を創っていきたいのか・・・、これを語れるのは他でもない社長しかいないからです。

「社長である自分の方は、土日祝日問わず毎日腐心しているのに、社員の方は健全な危機感さえなく、いつも他人事・・・。」
「前向きな改革をトップダウンで指示しても、結局『今まで通りが楽だからやりたくない』という反発にあってしまう・・・。」

このような悩みを抱えている会社の多くは、会社を根底から強くするためのしくみ、つまり、経営管理体制が整備されていません。よって、まずは、「経営管理体制のテコ入れが急務である」という事実を、しっかりと認識することがスタートになります。

あなたの会社は、会社を根底から強くする「しくみ」がありますか?
財務中心の会社づくりで、目の前の壁を乗り越えてみませんか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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