【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 節税対策

あなたも「事業は順調なのに、お金が残らない…」「銀行借入が思うように減っていかない…」「経営判断に基軸がないから、迷ってしまう…」と悩んでいませんか?

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2代目社長が身につけるべき財務と節税

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第398話:2代目社長が身につけるべき財務と節税

「舘野先生、なるべく税金を払いたくないので、節税対策を頑張っています。でも、思ったよりもお金が残らないんです…。」とある九州地方の2代目社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関(社長と会社にお金が残る仕組みづくり)なので、全国各地より、同族会社の社長さんから会社経営にまつわるお金の悩みのご相談が寄せられます。

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間違った節税対策は、会社の財務を悪化させる

業績が良くなればなるほど、社長の頭の中で「節税」への意識がどんどん大きくなるものです。多くの社長にとって、「税金」は払いたくないコストです。

しかし、間違った節税対策をしてしまうと、会社のお金はどんどん減っていきます。社長としては、「節税イコール会社を存続させるためのコストカット」のつもりでも、いつの間にか「会社の寿命を縮める」自殺行為につながるのです。

ここで言う間違った節税対策の代表格としては、「節税商品」を購入するケースです。例えば、よくある節税商品として保険が挙げられます。

もしかしたらあなたも、顧問税理士から「将来の退職金代わりになりますよ。」とか「節税対策になりますよ。」と言われた経験があるかもしれません。

また、ベンツやクルーザーなどの、どちらかと言うと社長の趣味に近い買い物を、会社の経費で購入したり、プライベートも兼ねた飲み会や飲食代を、会社の交際費として使ったりする社長もいるのではないでしょうか。

もちろん、程度の問題や金額の多寡などのさまざまな要因もありますが、全てが全て、杓子定規にダメということをお伝えしたいわけではありません。大切なことは、「ただ税金を払いたくないから」という理由だけだと、会社のお金がどんどん減っていくだけだという事実です。

なぜなら、世間一般で言われる間違った節税対策は、「お金を使って赤字を作り出す対策」だからです。

お金を使った節税対策をしてしまうと、確かに一時的に税金は安くなるかもしれませんが、それ以上に、財務体質は悪化していきます。

社長が財務を知らないと、節税対策が倒産につながる

財務体質が悪化してしまうと、銀行からの信頼を失うことにつながります。そうなれば、本当に必要な時に、必要なだけお金を借りるということが、できなくなってしまいます。

つまり、真に困ったときに、銀行を頼ることができなくなってしまうのです。また、事業投資をしたいと思った時も、その投資に必要なお金を貸してもらえなくなります。

社長自身が目先の「節税」だけを考えれば考えるほど、自らの手で経営が苦しくなる状況を作り出すことにつながるのです。しつこいようですが、決して節税そのものが悪いわけではありません。

本当に大切なことは、潰れない会社づくりをするためには、「財務」の知識を身につける必要がある、ということです。なぜなら、実践しようとしている「節税対策」が、ただお金を減らして経営を圧迫するものか、それとも真にお金を残すものであるかどうかが大事なのです。

これを見極めることが、社長の仕事なのです。

同族会社の社長が正しい節税知識を持つべき理由

さらに言えば、同族会社の場合、法人税等だけではなく、社長やオーナー一族の所得税や相続税のことも考えなければなりません。

つまり、同族会社の社長は、普通の社長以上に、税金や財務について知っておかなければならないのです。

ところが実際は、多くの社長が、税金のことは税理士任せだったりします。もしくは、目先の節税のために、会社のお金をジャブジャブ使う、間違った節税対策を行います。「節税対策=お金を使うこと」と勘違いしているのです。

その結果、「お金を残すために節税対策をしたのに、なぜかお金が減っていく…」という状態に陥ります。そして、その状態にいる時ほど、社長本人がその事実に「気が付くことができない」という、負のスパイラルに陥るのです。

ダイヤモンド財務の社長は、財務の知識を持った上で節税対策を行います。お金を使わずにできる節税対策を最優先し、お金を使う節税対策をするにしても、会社の未来に繋がる投資に限定してお金を使います。

ガラス財務の社長は、目先の税金から逃れることを最優先します。そのため、間違った節税対策で、どんどんお金を失います。節税対策のはずが資金繰りを圧迫してしまい、最後は、銀行の信頼も失います。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

 

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

 

 

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