【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す財務

当コラムは、「事業は順調なはずなのに、なぜかお金が残らない」「節税して税金から『会社』と『財産』を守りたい」「銀行対応で失敗したくない。借金を減らしたい」「無策なままの事業承継・相続対策。将来が不安」とお考えの同族会社のオーナー社長・二代目社長向けのコラムです。
「お金を残す財務」「節税対策・税金対策」「銀行対策・銀行融資」「事業承継・相続対策」に関する気づきやヒント、エールをお伝えします。(毎週水曜日更新)

会社を潰す社長が陥りやすい罠

第123話:会社を潰す社長が陥りやすい罠

「舘野さん、ウチの会社は、決算を締めてみないと最終的な利益がわからないんですよ。期の途中でも試算表を作成していますが、結局、決算になると大きく数字が変わっちゃうから、ゼンゼン参考にならなくって・・・。」昨年社長に就任し、様々な困難に遭いながらも果敢に日々前進している、とある北陸地方の二代目社長さんからのご相談です。

「自分の会社が本当に儲かっているのかどうかがわからない・・・」
「毎日忙しく仕事をしているはずなのに、キャッシュは減っていく一方だ・・・」
「経理担当者や顧問税理士に聞いてもイマイチお金の流れがわからない・・・」
「今期は黒字だと思って喜んでいたら、実際はなぜか赤字だった・・・」
「事業は順調なはずなのに、どうしてお金が増えていかないんだろう・・・」

ほとんどの中小企業、特に、同族会社の二代目社長や三代目社長などの後継社長であれば、このような上手く言葉には言い表せない「モヤモヤした不安」を一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

もし、一度も「そんな不安、感じたことないよ」という社長であれば、それは、既に財務中心の会社づくりができている会社を引き継いだか、あるいは、逆に、財務のことに関して全く無頓着であるかのどちらかのはずです。

では、なぜこのようなことが言えるのかといえば、それは、当社にご相談にお見えになられる社長のほぼ全員が、同じようなことで悩まれているからです。

程度の差こそあれ、多くの同族会社においては、社長が経営の舵取りに使えるレベルの財務データがタイムリーに抽出できる状態にはなっていないものです。さらにいえば、その状態から如何に財務中心の会社づくりを進めていくべきかの答えを持っている人物が、残念ながら周囲を見渡してもいない・・・というのが実情なのです。そこで様々な手を尽くして探した結果、当社に辿り着いたという方々が全国各地よりお見えになります。

たとえば、多くの同族会社に散見される悩ましい状態の一例を挙げるとすれば、月次の試算表が「現金主義」で作成されていて、年の一度の決算時のタイミングだけ「発生主義」に顧問税理士が作り変えるような状態が続いていたり、あるいは、本来計上すべき費用の計上がされていなかったりするようなケースがあります。

このような場合は、経理担当者の多くは、「お金が入ってくる」イコール「売上の計上」と勘違いしてしまっていることに気が付いていません。確かに、家に無事到着するまでが遠足・・・ではありませんが、代金の回収をもって本当の意味での売上になるという考え方そのものは正解ですし、大変立派です。

しかし、こと会計という視点で考えれば、「売上の計上」と「代金の回収」とは全くもって別の取引になってくるということに気が付かなければなりませんし、本来なら顧問税理士が決算時に「エイヤッ」と全て処理するのではなく、期中の正しい処理方法を指導すべき部分でもあります。当たり前といえば当たり前の話なのですが、このように多くの同族会社においては、ある種独特なルールを長年継続していたりするのです。

では、なぜこのようなある種独特なルールが長年続いてしまうのでしょうか?

それは、経営者自身が、「決算書は、年に1回、税務署や銀行に提出するためだけに作るための事務書類である」という誤った認識を持ってしまっていることが根底にあります。さらに、顧問税理士としても、税金計算の基礎になる利益(課税所得)さえわかれば御の字と考えてしまっているのです。

ですが、普通に考えれば、日々の経営判断の拠り所となるべき自社の財務状態が年に一度しかわからないなんておかしな話です。

自分の会社のことなのに、実態がつかめないことほど歯がゆいことはありません。それに、会社の事業規模が大きければ大きいほど、まさに「目隠し運転で高速道路を走るような」大変キケンな状態に置かれていることに気が付かなければならないのです。

どんなに優秀な大学を卒業していても、華々しい経歴の持ち主の社長であっても、あるいはどんなにIQが高くて天才肌であったとしても、財務を知らなければ、簡単に会社を潰してしまいます。なぜなら、「財務」こそが事業永続のためのキーポイントだからです。

だからこそ、財務中心の会社づくりの重要性を知り、早く正確な経営判断を下すための社長専用のモノサシを、社長自らが創りあげなければならないのです。

あなたは、早く正確な経営判断を下すための社長専用のモノサシを持っていますか?
目隠し運転で高速道路を走るようなキケン運転をしていませんか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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