【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 資産形成

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潰れない会社が実践する資産形成の考え方

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第429話:潰れない会社が実践する資産形成の考え方

「舘野先生、会社の経営状態が安定したので、個人的な資産形成にも取り組んでいます。順調に資産が増えたことで、役員報酬だけに頼っていた時よりも、精神的な余裕があります。以前よりも、事業に集中できるようになったと感じています。」とある中国地方の2代目社長さんからの嬉しいご報告です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関(社長と会社にお金が残る仕組みづくり)なので、全国各地より、同族会社の社長さんから会社経営にまつわるお金の悩みのご相談が寄せられます。

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2代目社長が知っておくべき資産形成の重要性

2代目社長にとって、資産形成は単なる個人のお金の問題ではありません。同族社長の重要な仕事の1つなのです。

もちろん、会社を創業して間もない時や、会社にしっかりとお金が残る仕組みができるまでは、会社経営が最優先です。

しかし、会社経営が、ある程度安定したならば、後回しにせず、社長個人の資産形成にもなるべく早く取り組むことが重要です。

なぜなら、これから先、会社の経営状況が一気に悪化することがあったとしても、社長個人がしっかりと資産形成をできていれば、会社はもちろん、家族、社員や社員の家族を守ることができるからです。

例えば、コロナのように世界的にウイルスが蔓延し、経済が一気にストップして売上がゼロになってしまったらどうでしょうか?

それでも会社が潰れないように、会社の財務を強くしておくことは大前提です。そうすれば、銀行は融資してくれますし、そもそも会社にお金が残っていれば、会社は存続することができます。

とはいえ、コロナや物価高のように、自分ではどうしようもできないことで会社の経営が傾いたとしても、会社をなんとかできるのは、社長であるあなたしかいません。

そんな時に、社長個人での資産形成ができていれば、例えば役員報酬を減額したり、もしくは社長が会社にお金を貸し付けたりすることなど、自助努力で会社を守る選択肢が出てきます。

一方で、社長個人の資産が全く無ければ、会社の苦しい局面において、銀行融資や国の制度に頼るしか方法がなくなってしまいます。

その結果、万が一の時に大切な人たちを守れなくなってしまうことだってあるのです。

だからこそ、会社経営が安定したその先は、早めに社長個人の資産形成に取り組むことが、結果として会社経営の安定にもつながっていくのです。

同族社長の投資戦略は、サラリーマンとは違う

では、同族社長は、どのような投資で資産形成を行えばいいのかというと、本やネットで紹介されている、「一般的な投資戦略」とは、根本的に異なります。

「一般的な投資戦略」の対象は、サラリーマンです。サラリーマンの資産形成のゴールは、老後の貯蓄や早期リタイアなど、いかに働かない状態を作るか、というものになります。

一方で、社長の資産形成のゴールは、スムーズな事業承継や、会社経営に万が一のことがあったとしても、揺るがない磐石な状態を築くことなのです。

ですから、大切なことなので何度も申し上げますが、投資を行う前に財務中心の会社づくりに取り組むことが大前提です。

まずは会社にしっかりとお金が残る仕組みを作り、適正な役員報酬を受け取った上で、個人の資産形成を本格的に開始するべきです。

その上で重要なことは、投資の種類を正しく理解することです。投資には大きく分けて2つの種類があることをご存知でしょうか?

わかりやすく説明すると、「誰かが得をすれば、誰かが損をする投資」と「みんなで一緒に利益を得られる投資」があります。

「誰かが得をすれば、誰かが損をする投資」には、FXや暗号資産などあります。これらは「ゼロサム投資」と呼ばれ、Aさんが100万円儲けたということは、必ずBさんが100万円損をしているということです。全体で見ると、プラスマイナスゼロになります。

一方で、株式や投資信託は「みんなで一緒に利益を得られる投資」です。これは、「プラスサム投資」と呼ばれ、世界経済の成長や投資先企業の成長によって、投資家全員が利益を得られる仕組みです。

このような投資の種類をしっかりと理解し、会社経営に支障がなく、ある程度「ほったらかし」の状態でも、確実に資産が増えていく運用方法が、社長にとって最適な投資戦略になるのです。

家族と事業を守るためには、資産形成が必要

社長の資産形成で最も重要なことは、「本業に支障をきたさない」ことです。多くの社長が資産形成で失敗する原因の1つに、会社経営と同じエネルギーを、投資に費やしてしまうことが挙げられます。

そのエネルギーを直接、投資に費やすのではなく、同族社長の「正しい資産形成の知識」を学ぶことに費やすことが、社長個人の資産形成を成功させるポイントです。

会社経営に財務の視点が大切なように、社長個人の資産形成にも、同族社長特有の資産形成の知識を学ぶことが重要なのです。

具体的には、どのような投資が社長に適しているのか、なぜその手法が良いのか、どんなリスクがあるのかといった判断基準を身につけることです。

すべてを自分で行う必要はありませんが、信頼できる専門家を選ぶためには、最低限の知識は不可欠です。

なぜなら、資産形成の営業マンは、社長の会社経営を第一に考えているわけではないからです。彼らは自社の商品を売ることが目的であり、社長の長期的な資産形成や会社経営への影響まで考慮してくれるとは限りません。

同族社長は、自分の代だけでなく、次世代への承継も視野に入れなければなりません。そのためには、会社の成長とともに個人の資産も着実に積み上げていく必要があります。

正しい知識を身につけ、信頼できる専門家に任せることで、本業に集中しながら着実な資産形成が実現できるのです。

ダイヤモンド財務の社長は、社長個人の資産形成を、会社経営の一部として、計画的に行います。正しい知識を身につけ、専門家の力を使いながら、確実に資産を増やしていきます。

ガラス財務の社長は、社長個人の資産形成には無頓着です。正しい知識がないまま、流行りや儲かる話に乗っかってしまい、いつまで経っても、社長個人の資産を築くことはできません。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

 

この記事の執筆者:舘野 愛(同族会社専門 ダイヤモンド財務®コンサルタント)

 

 

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