【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 銀行対策・銀行融資

2代目社長が陥りがちな銀行対応の落とし穴

 

第178話:2代目社長が陥りがちな銀行対応の落とし穴

「舘野先生、ウチの会社、事業は順調なのに、いつも気が付いたらお金が足りなくて、銀行から借りては返して…の繰り返しです。前社長の父親の時から、不動産は借金のかたに担保に入っていますし、当たり前のように自分も連帯保証人になっています。銀行の担当者に聞いても、経理担当者や顧問税理士も『みんな同じだから仕方がない』っていうんですが、本当なのでしょうか。」5年前に社長に就任した、九州地方のとある2代目社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関ですので、同族会社のオーナー社長や2代目社長・3代目社長などの後継社長から会社経営にまつわるお金の悩みが毎日のように寄せられます。

ひとくちに会社経営にまつわるお金の悩みといっても、ほんとうに多岐にわたるのですが、わかりやすいところでいうと、例えば、
「自分の会社のお金のことがよくわからない…」
「事業は順調なはずなのに、いつもお金がない…」
「銀行対応をどうゆう風にしたらいいのか、サッパリわからない…」
「いつも当たり前のように連帯保証人や不動産担保を要求される…」
「顧問税理士に節税対策の相談をしても、マトモな答えが返ってこない…」
「株式や不動産などの財産はあるけど、肝心のお金がない…」
「株式や不動産が親族間で分散していて、相続対策が手つかず…」
「どうしたら自分の会社の財務が強くなるのかがわからない…」
といった、主に、資金管理や財務改善、銀行対策や相続対策などにまつわるお悩みが中心です。

9割以上の同族会社は、「財務不在経営」

同族会社の場合、ほとんどの会社において「財務機能が不在」です。大企業であれば、財務担当役員(CFO)を雇って、その人に会社のお金のことをみてもらうということができますが、中小企業、特に同族会社の場合は、そうはいきません。

さらに、同族会社の社長の多くは、株式や不動産などの財産はあるけれども肝心の手元資金が少なかったり、銀行からお金を借りるために、不動産を担保に入れたり、自分自身が連帯保証人になっていたりします。

つまり、会社の財務が悪化すれば、たちまち自分自身の財産を銀行に召し上げられるリスクを抱えながら、日々「会社経営」という重責を担っているのです。

大企業の社長は、何か都合の悪いことが起きたら「責任を取って社長を辞める」ことができます。ところが、中小企業、特に、同族会社の社長は、どんなに苦しい状況に追い込まれても、社長を辞めることさえ許されないのです。

これは、経営と所有がイコールの関係にある同族会社ならではの特性です。

カンの良い社長であれば、早期にその事実に気付き、自社の財務を強化し、銀行借入の問題や相続対策などが複雑に絡み合った経営課題を解決する手立てを考えます。

「財務」は会社と社長を守るための社長の実務

ところが、周囲に、真に同族会社特有の「財務」の問題の根の深さを理解していない税理士や経理担当者に相談すると、ほとんどの場合、こんな回答が返ってきます。
「どの会社も、みんなそうだから、仕方がないんですよ…」
「ウチの会社は、大丈夫だから何の心配もない…」

それに、出入りしている金融機関の銀行員も当たり前のようにこういいます。
「連帯保証に入ることは、社長の会社への覚悟の表れですから…」
「どこの会社もみんな連帯保証に入っているから、外せないんです…」

なぜ、みなこのようなことを、平気で口にするのでしょうか?

その根底には、そもそも、同族会社特有の「財務」に関する正しい知識を持ち合わせていないという根本的な理由があります。なぜなら、わからないことは答えようがないからです。それに、彼らからしてみれば、社長のことは「結局のところは、他人事」ですから、あまり深く考えていないものなのです。

確かに、他人の人生は他人のものであり、変えられるものではありません。しかし、本当の意味での財務の重要性を知らず、また、事の重大さを深く考えずに、簡単に社長の人生を狂わせるようなことを、さも当たり前のようにいう人がいたら…。そして、社長自身がそれを鵜呑みにしていたとしたら…。こんなに恐ろしいことはありません。

「経営者保証に関するガイドライン」では、一定の要件を充足している会社においては、連帯保証を求めないと定められています。

実際に、当社にご相談にいらっしゃる社長さん方は、無担保・無保証でのプロパーローンの資金調達が当たり前の世界です。

その現実を知らず、銀行員に言われるがまま、あるいは、無関心な税理士や経理担当者に任せっぱなしでは、いつまで経っても状況が好転することはありません。あくまでも、自分の人生は、自分だけのものです。社長の人生は、社長自身が自らの手で守らなければなりません。

社長は、社員や家族を守るだけでなく、自分自身のことも守るべきなのです。自分自身の身を守り、会社と社長自身の未来を切り拓くための実務として、社長は「財務」を知るべきなのです。

あなたは、会社と自分の人生を守るために「財務」を操れていますか?
ダイヤモンド財務で、会社と自分の人生を盤石なものにしてみませんか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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