【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 事業承継

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事業承継を成功させる同族会社の必要条件

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第419話:事業承継を成功させる同族会社の必要条件

「舘野先生、先日、無事に事業承継が終わりました。財務の知識を持って、早めに準備を進めていたことで、とてもスムーズに進めることができました。大きな揉め事もなく、おかげで社長業に専念できています。」とある中国地方の2代目社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関(社長と会社にお金が残る仕組みづくり)なので、全国各地より、同族会社の社長さんから会社経営にまつわるお金の悩みのご相談が寄せられます。

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同族会社だからこそ重要性が高い事業承継問題

「事業承継」と聞いて、多くの社長が最初に気にするのは「税金」についてです。確かに税金対策は重要ですが、同族会社の事業承継の場合は、税金対策以外にも重要な問題が、たくさんあります。

しかし、目の前の税金だけに焦点を当てて、事業承継をしてしまう同族会社がほとんどです。特に、顧問税理士のアドバイス通りに進めた結果、想定外の問題が次々と発生して、親族間で揉めに揉めてしまう…ということもあるのです。

なぜなら、同族会社の事業承継は、単に「社長が交代する」だけの話ではありません。それから、税金の問題だけでもありません。

例えば、銀行借入の連帯保証問題、自社株式の集約、長年勤めている古参社員だけでなく、同族ファミリー社員への対応、相続対策など、多くの複雑でデリケートな課題がたくさん潜んでいるからです。

特有の人間関係や組織の問題の難しさは、人の感情が絡むことにあります。そのため、一歩対応を間違えると大問題に発展してしまうのです。

だからこそ、問題の火種が小さいうちに対処することが、スムーズな事業承継には必要なのです。

親族間での事業承継を成功させるためのポイント

ここで問題なのは、多くの社長は、税金の事ばかり心配して、事業承継を顧問税理士に完全に任せてしまうことです。そうなってしまうと、思わぬ落とし穴に陥ることがあります。

恐ろしいことに、「税理士のアドバイス通りにしたら、経営状況が悪化してしまった。」「税金対策を優先したら、社内の人間関係がこじれてしまった。」という、会社経営において致命的となる問題が起きることも珍しくありません。

その結果、会社を存続させるために行なった事業承継が原因で、会社がなくなることや、分裂することだってあり得るということです。

とはいえ、税理士だって、悪意を持ってアドバイスをしているわけではありません。税理士の専門はあくまでも「税金」です。当然ながら、「無駄な税金を支払わない」という視点からアドバイスします。

重要なのは、社長自身が、「税理士のアドバイスは税金面のみ」ということを、正しく理解しているかどうかです。

同族会社の事業承継は、税金だけではなく、会社の5年後、10年後を見据える「財務の視点」が必要不可欠です。

多くの税理士は「税金」の専門であって、「財務」の専門家ではありません。だからこそ、税理士のアドバイスをもとに社長自らが、財務の視点を持って総合的な判断をすることが大切なのです。

その結果、親族間の争いを防ぎ、財務的に健全な状態で、次の世代に事業が引き継がれていくのです。

同族会社の事業承継の鍵は「財務思考」を磨くこと

事業承継は会社の「未来」を大きく左右する重要な取り組みです。そのため、さまざまな角度から判断し、慎重に進めなければなりません。

その上で、事業承継の過程で会社の財務状況は一時的に不安定になることが、往々にしてあります。だからこそ、財務の視点が不可欠なのです。

会社を守ることは、社員や家族を含めた、多くの人々の生活を守ることにつながります。その責任を負うのは、社長だけです。

だからこそ社長は、事業承継の際に、「どうすれば安定して、儲かる会社になるか?」「どうすれば潰れずに、永く続く会社づくりができるか?」という、未来を見据えた経営判断が必要になります。

ダイヤモンド財務の社長は、事業承継を財務の視点から考え、取り組みます。目先の利益ではなく、会社の長期的な繁栄を見据えるため、揉め事なく、スムーズな事業承継が可能になります。

ガラス財務の社長は、目の前の税金の支払いを抑えることだけを考え、事業承継を進めます。支払いは少なくなっても、その他の問題が次々と発生し、その結果、経営に専念できなくなります。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

 

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

 

 

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舘野 愛

この記事の監修・執筆者

舘野 愛(Tateno Ai)

ユメリアコンサルティング株式会社 代表取締役

同族会社専門 ダイヤモンド財務®コンサルタント

法政大学経営学部卒業後、中央青山PwCコンサルティング株式会社、税理士法人みらいコンサルティングを経て現職。財務顧問部の責任者として数多くの同族会社の支援(経営財務・事業承継・企業再生など)に従事。ある同族会社の倒産を目の当たりにした経験から、「財務は会社と社長一族の命運を左右する」と痛感し、日本初の同族会社専門コンサルティング会社を設立。

20年以上にわたり1,300人以上の同族社長を指導。売上や借金を増やさずに1年で手元資金を2倍にした事例や、実質無借金経営の実現、相続税の9割圧縮など、あらゆる角度からお金の悩みを解決する「ダイヤモンド財務®」プログラムを開発・指導している。2017年・2020年には「日本の専門コンサルタント年鑑」で厳選実力者として紹介される。

■ 保有資格

  • 税理士(東京税理士会・登録番号109556号)
  • AFP(認定番号51535999)
  • プロコーチ(GCS認定コーチ・認定番号1406SJ0951)

■ 著書・執筆実績

  • 『社長と会社にお金が残る仕組みの作り方 ダイヤモンド財務戦略』(エベレスト出版)
  • 『同族会社のためのダイヤモンド財務3つのポイント』(日本コンサルティング推進機構)
  • 『企業再編・組織再編入門』(日本実業出版社・共著)

■ メディア掲載・出演実績

  • 日本経済新聞:書籍「ダイヤモンド財務戦略」掲載(2025年12月)
  • 日本歯科新聞(アポロニア21):特集インタビュー掲載(2025年9月)
  • 近代中小企業:3ヶ月連続連載「社長がお金の落とし穴にハマる理由」ほか(2019年)
  • その他:東京商工会議所(東商社長ネット)、海外投資新聞、FM-FUJIなど多数

■ 講演実績

  • 主催セミナー:「新春三大経営戦略」特別セミナー(2026年1月)
  • 商工会議所:岡山、千葉、宇都宮、新潟、富山黒部、群馬渋川、埼玉浦和など全国多数
  • その他:中小企業家同友会(町田、荒川)、民間企業など多数