【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

あなたも「事業は順調なのに、お金が残らない…」「銀行借入が思うように減っていかない…」「経営判断に基軸がないから、迷ってしまう…」と悩んでいませんか?
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潰れない会社にするための絶対条件

第290話:潰れない会社にするための絶対条件
「舘野先生、自分の会社は、どれぐらいのキャッシュを持っていたらいいのでしょうか。とにかく今は、先行きが見えなくて不安で不安で…。」大変な経営環境下であっても、奮闘中のとある2代目社長さんの一言です。
当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関なので、特に、資金的な手当てに関するご相談が多く寄せられます。
危機は、一定のサイクルで定期的に訪れる
当社が直接かかわる社長さん方に対しては、今回の急激な経営環境の変化を生き抜くための打ち手を個別にお伝えしつつ、特に、「マイナスの影響」を最小化した上で、「プラスの影響」を最大化することを最優先に、注力してまいりました。
それから、当コラムにおいても、今回のような急激な経済環境下のマイナスの影響を最小限に抑え、強く永く勝ち残る会社になるための打ち手として「3つのこと」もお伝えしていたところです。
具体的には、下記の3つです。
1つ目は、「今は、とにかく現金を厚めにもつこと」、そして、2つ目は、「流血している部分(赤字部分)があれば、直ちに止血すること」、最後に3点目は、「時流の変化には、抗うのではなく、上手く乗ること」です。
細かいことを言えば、他にも考えるべきことや、やるべき打ち手は多々あります。ですが、一番大切な「基本的な心得」として、特に、今お伝えした3つの考え方が重要なのです。この3つの考え方を真に理解し、行動に移せているかで未来が変わってきます。
その上でも、特に、「現金を厚めにもつこと」が、あらゆる打ち手のスタートになってきます。
それはなぜかというと、あらゆる経営課題の中で最も優先して解決しなければならないのは、「お金」の問題だからです。それに、そもそもの大前提として、ヒトは、お金の心配が大きくなればなるほど、冷静な判断が出来なくなってしまいます。
精神的に不安定になれば、自ずと体調にも異変をきたします。人間のカラダは、とても正直なのです。とにもかくにも、社長が一番最初にやらなければならないのは、「漠然としたお金の不安」を解決しておくことなのです。
自社にとってのデッドラインを数字で把握せよ
財務中心の会社づくりが出来ている会社であれば、社長は「自分の会社は、どれだけのキャッシュを持っていたらいいか?」を数字で具体的に把握しています。
自分の会社にとってのデッドラインを知っているからこそ、安心して経営の舵取りができます。当然、右往左往することはありません。
その一方で、財務を知らない社長は、「自分の会社が、どれだけの現金を持っておかなければならないのか?」を数字で、具体的に把握できていません。
例えば…の質問ですが、今、あなたの会社は、売上ゼロでも何ヶ月資金が回る状態でしょうか。
3ヶ月間売上ゼロでも、問題なく経営できますか…?
6ヶ月間売上ゼロでも、問題なく経営できますか…?
1年間売上ゼロでも、問題なく経営できますか…?
あなたの会社は、今、どのような状態でしょうか。もし、「自分の会社が、どれだけの現金を持っておかなければならないのか?」が分からなければ、答えに窮してしまうことでしょう。
なぜなら、そもそもの大前提として、自分の会社が毎月どれぐらいのキャッシュが出ていくのか…が数字で理解できていないからです。それに加えて、「万が一」のことを考えて、どれぐらいの期間のキャッシュを持っておいたらいいのかも、わかっていなかったりもします。
例えば、どんな会社であっても、常日頃から3ヶ月~6ヶ月売上ゼロでもビクともしないキャッシュは、持っておきたいところですし、支払手形がある会社であれば、不渡りを出すという最悪のリスクに備えて、さらに厚くキャッシュを持っておくという判断もあるでしょう。
それから、「当座貸越枠があるか否か?」「当座貸越枠にどれだけの余裕があるか?」も、判断上の重要なポイントになってきます。
その上で、「楽観的なシナリオ」・「標準的なシナリオ」・「悲観的なシナリオ」どのシナリオが発動されたとしても、問題なく事業経営できるだけのキャッシュを手元に確保しておくことが、スタートラインなのです。
社長自らが、自社の状況を数字で具体的に理解した上で、将来の見通しを自分なりの仮説を立てて、数字に落とし込むこと。今は、社長自らが覚悟を持って決断し、スピード感を持って未来を切り拓くための「次の一手」を打つ時なのです。
ダイヤモンド財務の社長は、あらゆる経営課題の中で最も優先して「お金の問題」を解決することを考えます。事業永続のキーポイントとして、財務の実務を使いこなします。
ガラス財務の社長は、あらゆる経営判断を「売上」という一面でしか考えられません。気が付いた時には、「借入依存」「資金不足」「赤字体質」に陥って、会社を潰します。
社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。
あなたは、社長として、どんな未来をつくりたいですか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛
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日本で唯一の「同族会社専門」財務コンサルティング機関
社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家
『ダイヤモンド財務®』のユメリアコンサルティング株式会社
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