【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

当コラムは、「事業は順調なのに、お金が残らない…」「会社のお金の流れがわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」「税金からお金を守りたい…」「銀行対応で失敗したくない…」「無策なままの相続対策を何とかしたい…」このようなお悩みを抱えた同族会社のオーナー社長・2代目社長のための専門コラムです。(毎週水曜日更新)

財務を知らない後継社長が陥りやすい罠

第133話:財務を知らない後継社長が陥りやすい罠

「舘野さん、先日、現社長である父から『今年の年末に社長交代するゾ』っていわれたんです。なんとなくそろそろ社長交代の時期かな~とは思っていましたが、イザ社長になると思うと、とにかく不安で、不安で・・・。そんな時に『財務』のことを知ったんです。」これから社長就任を控えて、財務中心の会社づくりをスタートしたばかりのとある三代目社長さんの一言です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関のため、全国各地より同族会社のオーナー社長や二代目・三代目などの後継社長がお見えになられます。そして、ご相談にお見えになられる社長さん方の多くは、このようにおっしゃいます。

「絶対に潰れない会社づくりがしたい!」
「本気で100年企業を目指していきたい!」
「いつでも、新規事業投資ができる状態にしたい!」
「社員が誇りを持って働けるような会社にしたい!」
「地域ナンバーワン、業界トップ企業の座を勝ち取りたい!」

このように、当社へご相談にお見えになられる社長さん方は、大変経営に前向きな方ばかりです。そして、どの社長さん方も、社員や家族のために「儲かって潰れない」「利益を出してお金が残る」強い財務の会社づくりを目指されています。

ご相談にお見えになられる社長さん方の「未来」の話はどれも素晴らしく、まさに心が躍るようなものばかりです。だからこそ、確実に現実のものにしていただきたいとの思いから、当社では会社の足腰ともいえる「財務」の実務を日々お伝えしております。理想の「未来」を現実のものにするのも、絵に描いた餅で終わらせるのも、社長が「財務」を知っているかどうかにかかっているといっても過言ではありません。

しかし、多くの社長は、財務を知らないまま経営の舵取りをしてしまうのです。特に、これは、経営に前向きな社長ほど陥りやすい落とし穴であり、もっといえば、社長になりたての後継社長ほど気を付けなければならない罠なのです。

多くの社長や一般的な職業会計人は、何の疑いもなくこのように考えます。
「売上が増えれば、きっと潰れない会社になるはずだ・・・」
「売上さえちゃんと増えていけば、お金も増えていく・・・」
「売上さえあがっていれば、銀行もお金を貸してくれる・・・」

しかし、実際のところは、答えはすべて「NO」なのです。
むしろ答えは逆で、「売上が増えれば増えるほど、お金は不足していく」のです。

たとえば、店舗型のビジネスを営んでいるとしたら、新規出店のための内装費や敷金・礼金などの出店費用、集客のための広告宣伝費や店頭に並ぶ商品の仕入コスト、スタッフの人件費など、事業の発展のために、先にお金を投下しなければなりません。その後、仮に順調に売上が増えていったとしても、会計上利益が出て、税金計算上所得が発生するとしたら、納税資金だって必要になってきます。増収増益であれば、頑張ってくれたスタッフのために決算賞与だって必要になってくるかもしれません。

つまり、社長は、売上を増やそうと思えば思うほど、そしてそのスピードが速ければ速いほど、お金の入金よりも支払いが先行して、経営はますます苦しくなるという原理原則があるということを知っておかなければならないのです。

ですから、売上拡大を図る一方で、資金繰りの管理ができていなかったり、限りある貴重なお金を在庫や売掛金で眠らせてしまったり、あるいは、場当たり的な資金調達や間違った節税対策をしてしまった場合には、社長自身が、知らず知らずのうちに、自分で自分の会社を潰すことになってしまうのです。経営が苦しくなってきてはじめて「財務」の重要性に気が付いたのでは遅いのです。

大切なことは、自分の会社を成功発展に導くためには、まず社長自らが「財務」の重要性に気が付き、社長自身が「財務」の実務を知ることなのです。「財務」は、「営業」や「技術」などに比べて一見すると大変地味に感じられるかもしれません。しかし、「財務」こそが、事業永続のキーポイントであり、潰れない会社づくりをするための社長のための実務なのです。

例えるなら、「財務」は、人間の体でいうところの足腰のようなもの。美しく咲き誇る桜の木を植えようとしたら、良質な肥料としっかりとした「土」が必要です。後世に残るような素晴らしい建築物を建てようとしたら、強固な「土台」が必要です。

5年後、10年後も、世の中に必要とされ続ける、強く永く続く会社づくりをするためには、絶対的に「財務」が不可欠なのです。だからこそ、社長は、「財務」の重要性にいち早く気が付き、財務中心の会社づくりを行うべきなのです。

あなたは、社長として「財務」中心の会社づくりができていますか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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