【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 節税対策・税金対策 

当コラムは、「事業は順調なのに、お金が残らない…」「会社のお金の流れがわからない…」「経営判断の基軸になるものがない…」「税金からお金を守りたい…」「銀行対応で失敗したくない…」「無策なままの相続対策を何とかしたい…」このようなお悩みを抱えた同族会社のオーナー社長・2代目社長のための専門コラムです。(毎週水曜日更新)

多くの同族会社が陥る「ある落とし穴」とは

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第24話:多くの同族会社が陥る「ある落とし穴」とは

「舘野さん、うちの先代社長は、利益が出たら税金が少なくなるようにと、一生懸命に節税対策をしてきました。それなのに、いつもお金がないといっているんですよ。それに、節税対策でお金を使っているから赤字決算にしているんだと先代社長は言っているのですが、最近では本当に赤字体質になってきているのではないか・・・と心配しているんです。」近い将来に事業承継を控えていらっしゃる、ある後継社長さんからのご相談です。

社歴の長い同族会社が、先代のオーナー社長から経営権を後継社長にバトンタッチする際、会社経営にまつわるお金に関することの引き継ぎというものは、どちらかと後回しにされる傾向にあります。経営が順調で、財務状態が良い会社であれば、すぐさま大きな問題に繋がることはないのかも知れません。

ですが、経営状態が芳しくない状況下であればどうでしょうか?
しかも、財務状態が脆弱な会社であれば、後継社長は、早急に手立てを講じなければ、会社の存亡に関わる致命傷にイキナリ直面することだって、あるかも知れません。

特に、事業承継の場面においては、後継社長からよくこのような話を聞きます。
「うちの会社は、節税対策のために赤字にしているんだよ。」と先代社長に聞かされていたけど、実は低収益の経営体質で、本当は赤字体質だったということに気が付いて青ざめた・・・。
「うちの会社は、無借金経営なんだよ。」と先代社長に聞いて安心していたけど、実際は銀行が融資したいと思うような財務状態じゃなかったことを知って驚いた・・・。

最初からマイナスのスタートを余儀なくされ、経営者としての最初の仕事が、「会社の立て直し」や「経営再建」から着手される後継社長さんのご苦労は、いくら後継者としての宿命といえど、お話を伺っているだけで胸が締め付けられるような思いに駆られます。

多くの中小企業は、間違った節税対策や設備投資、金融機関からの資金調達など、財務戦略なく、成行きやその場しのぎで行ってしまったことが原因で、知らず知らずのうちに自社の財務状態を棄損してしまっていることがあります。

正しい財務戦略を持たず、顧問税理士や保険会社、銀行マンなどの関係者から進められるがまま、言われるがままに実施していったことが原因で、気が付いたら、「借入依存」・「資金不足」・「赤字体質」の三重苦の負のスパイラルに陥ってしまっていることだってあります。しかし、一番悩ましいのは、正しい戦略を持たず、短期的な目線で物事を判断してしまうことなのです。

ところで、あなたは事業を永続させるためには、どんな仕組みが必要だと思いますか。
事業を永続させていくためには、まずは、将来にわたって「出ていくお金」を減らして、「入ってくるお金」を増やし続けて、お金をしっかり残していく・・・、そのための仕組みを持つことが必要です。

では、会社経営において、お金を残し続けていくには、どうしたら良いと思いますか?
それは、「財務中心の会社づくり」をしていくことです。例えるならば、財務は、人間の体でいうところの「足腰」であり、建物でいうところの「地盤」にあたるようなものです。
つまり、会社経営において財務は、会社経営の根幹を支えるようなものなのです。

財務がしっかりしていなければ、どんなにすばらしい事業を営んでいても、どんなに立派な商品やアイディアを持っていたとしても、会社が潰れてしまったら世の中に送り出すことはできません。だからこそ、社長は会社を絶対に潰してはいけないのです。

私は、多くの同族オーナー企業と関わっていく中で、財務の体質は、大きく分けておおよそ3つのタイプに分けられるということに気が付きました。

1つ目は、【財務戦略がない】タイプです。この場合は、「赤字体質」・「借入依存」・「資金不足」の負の連鎖に陥ってしまっていることが大半です。そして、実は、多くの中小企業は、知らず知らずのうちにこのタイプに陥ってしまうというリスクをはらんでいるのです。

そして、2つ目は、一生懸命色々と努力はしているものの【財務戦略が間違っている】タイプです。例えば、黒字体質の会社であっても、間違った節税対策・設備投資・資金調達で、自分で自分の首を絞めてしまっている・・・そんな状態のことを言います。最悪の場合は、黒字倒産してしまうことだってあります。

そして、3つ目は、【ダイヤモンド財務】の会社です。黒字体質であっても、決して慢心することなく財務中心の会社づくりを行っていくことで、永続的成功繁栄を掴みとる会社です。意識して財務を岩盤化し、財務中心の経営判断をタイムリーに下していくことで、会社を日々強化し続けていきます。

永続的成功繁栄を手に入れるためには、同族会社こそ、意識して財務を岩盤化し、正しい財務戦略を持って財務中心の経営判断を行っていかなければ、ならないのです。いうまでもなく、成功の上昇気流に乗れる会社と、逆に堕ちていく会社の違いは、如何に早期に「財務中心の会社づくり」を行ったかどうかにかかっています。

あなたの会社には、将来にわたってお金が残る仕組みがありますか?
意識して財務基盤を強化し、財務中心の会社づくりをしていますか?

 

ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛

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【同族会社のオーナー社長・二代目社長のための財務コンサルティング機関】
 社長と会社のお金を増やす資金繰り・節税対策・資金調達
 「ダイヤモンド財務®」コンサルティングのユメリアコンサルティング
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