【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 経営計画

あなたも「事業は順調なのに、お金が残らない…」「銀行借入が思うように減っていかない…」「経営判断に基軸がないから、迷ってしまう…」と悩んでいませんか?

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計画通りにいかない経営計画ほど実は重要な理由

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「舘野先生、せっかく時間をかけて経営計画を立てたのに、結局その通りには進みませんでした。こんなに計画通りにいかないのなら、経営計画を作る意味なんてあるのでしょうか。正直、少し虚しくなってしまいました。」とある関東地方の2代目社長さんからのご相談です。

実は、このようなご相談は決して珍しくありません。多くの社長は「計画どおりに進まなかった=失敗」と考えてしまいます。

しかし私は20年以上、同族会社の社長と向き合う中で、一つ確信していることがあります。

本当に会社を成長させる社長ほど、「計画どおりに進まなかった日」からが本当の経営の始まりだと考えているということです。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関(社長と会社にお金が残る仕組みづくり)なので、全国各地より、同族会社の社長さんから会社経営にまつわるお金の悩みのご相談が寄せられます。

この記事では、経営計画が計画通りに進まないのはなぜか、そして計画通りにいかないときにこそ経営計画が果たす本当の役割について、具体的に解説します。

計画通りにいかないからこそ経営計画を立てる

経営計画を立てたのに、その通りに進まなかった。この経験から「計画を立てても無駄だ」と感じてしまう社長は少なくありません。

経営計画が上手くいかないと悩む社長が考えるべきこと

しかし、そもそも経営計画は、計画通りに進めることだけが目的ではありません。まずは、なぜ計画通りにいかないのかを整理してみましょう。

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経営環境は、計画を立てた瞬間から変化していく

経営計画は、立てた時点での前提条件をもとに作られます。しかし、実際の経営環境は常に動いています。

  • 取引先の状況
  • 原材料の価格
  • 景気の動向
  • 競合の動き

こうした外部環境は、社長がコントロールできるものではありません。社長がコントロールできるのは「未来」ではなく、未来に備える自分自身の経営判断だけなのです

計画を立てた瞬間から、前提は少しずつ変わっていきます。つまり、経営計画が100%その通りに進まないのは、ある意味で当然のことなのです。

むしろ、1年間まったく修正する必要がない経営計画の方が珍しいでしょう。

経営環境が変わっているにもかかわらず、計画を一切見直さない方が、会社にとっては大きなリスクになります。計画通りにいかなかったからといって、計画そのものが失敗だったわけではありません。

「計画通りにいくこと」が目的ではない

経営計画を立てる本当の目的は、計画を一字一句その通りに実行することではありません。本当の意味での目的は、社長が数字で具体的に会社の理想の未来を描き、社員と共に理想の未来に近づくために歩み続けることなのです。

計画通りに進めることにこだわりすぎると、環境が変わっても軌道修正ができず、かえって社長や幹部社員、現場スタッフを含めた関係者全員を苦しめてしまうことがあります。

大切なのは、経営計画を「守ること」ではなく、経営計画を「使いこなすこと」です。この視点を持てるかどうかで、経営計画の価値は大きく変わってきます。

経営計画を成功させる社長の考え方

飛行機も目的地まで一直線には飛びません。風向きに合わせて何度も進路を修正しながら飛び続けています。

経営計画もまったく同じです。重要なのは、ズレないことではなく、ズレに気付き、修正し続けることなのです。

 

計画通りにいかないとき、経営計画が果たす役割

計画どおりに進まないと、多くの社長は「計画が狂ってしまった」と考えます。しかし、財務を理解している社長は「未来との差が見えた」と考えます。

この考え方の違いが、会社の未来を大きく変えていきます。経営計画の本当の価値は、計画通りに進んでいるときよりも、むしろ計画通りにいかないときにこそ発揮されます。

ここでは、想定外の事態に直面したとき、経営計画がどのような役割を果たすのかを見ていきましょう。

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計画があるから、「ズレ」に早く気づける

経営計画があると「計画ではこうなるはずだった」という基準を持つことができます。この基準があるからこそ、実際の数字が計画からどれだけズレているのかを、早い段階で把握できるのです。

計画がなければ、比べる対象がないため、業績の悪化に気づくのが遅れてしまいます。「なんとなく調子が悪い気がする」ではなく、「計画より売上が10%下回っている」と具体的に把握できる。この早期発見こそが、経営計画がもたらす大きな価値の一つです。

問題の火種は、小さいうちに気付けた方が、解決のための打ち手は増えます。資金繰りの問題も、人材の問題も、設備投資も、早い段階で軌道修正できるのです。

潰れない会社になるための資金繰り改善

だからこそ、経営計画は「未来を予測する資料」ではなく、「未来の異変を早期発見する仕組み」なのです。

計画があるから、次の一手を冷静に打てる

社長が最も避けなければならないのは、焦りや不安に駆られて、闇雲に意思決定をしてしまうことです。

経営計画という基準があるからこそ、感覚ではなく数字をもとに判断できるようになります。

計画とのズレに気づいたら、次は「なぜズレたのか」「どう修正するのか」を考えることになります。このとき、経営計画があれば、感情に流されず、冷静に次の一手を打つことができます。

計画という土台があるからこそ、「どこがうまくいって、どこがうまくいかなかったのか」を客観的に振り返ることができます。

行き当たりばったりで判断するのではなく、計画をもとに軌道修正を重ねていく。この積み重ねが、会社を着実に理想の未来へと近づけていくのです。

 

変化に強い経営計画をつくるために

計画通りにいかないことを前提にするなら、大切なのは「変化に対応できる経営計画」をつくることです。想定外の事態が起きても会社を守り、軌道修正を続けていける計画には、共通した特徴があります。

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数字を定期的に見直す仕組みを持つ

経営計画は「作ること」がゴールではありません。毎月見返し、毎月経営判断に活用することが本当の目的です。

作って終わる計画ではなく、使い続ける計画こそが会社を変えていきます。経営計画は、一度作って終わりではありません。定期的に計画と実績を照らし合わせ、ズレを確認する仕組みを持つことが重要です。

月に一度、あるいは四半期に一度、計画の進捗を数字で振り返る習慣をつくりましょう。見直しのタイミングを決めておくことで、環境の変化に気づき、早めに手を打つことができます。

「作りっぱなしの計画」は、やがて誰も見なくなり、意味を失います。定期的に見直される計画こそが、生きた経営の道具になるのです。

財務の視点で、軌道修正の判断をする

計画を軌道修正する際に欠かせないのが、財務の視点です。財務とは、売上や利益だけを見るものではありません。

資金繰りを安定させる大切な考え方

「この経営判断で会社に現金は残るのか」を見極めるための経営判断の軸です。

この視点があるからこそ、想定外の出来事が起きても、会社のお金を守りながら未来への投資を続けることができます。

会社にお金が残る仕組みづくり

「売上が計画を下回ったとき、手元資金にどう影響するのか」

「この状況で、投資を続けても資金繰りは大丈夫か」

これらを、数字で判断できるかどうかが問われます。

財務の視点を持っていれば、想定外の事態が起きても、会社のお金を守りながら適切な軌道修正ができます。

逆に、財務を見ずに感覚だけで判断すると、修正のつもりが会社をさらに苦しめることにもなりかねません。変化に強い経営とは、財務を軸にした軌道修正ができる経営のことなのです。

ダイヤモンド財務の社長は、計画通りにいかないことを前提に経営計画を活用します。計画と実績のズレを早期に把握し、財務の視点で冷静に軌道修正を重ねていく。だからこそ、想定外の事態が起きても慌てることなく、着実に会社を理想の未来へと近づけていきます。

ガラス財務の社長は、計画通りにいかないと「計画は無駄だ」と考え、やがて計画を立てること自体をやめてしまいます。基準を持たないまま、その場の状況に振り回される経営を続けるため、業績の悪化にも気づくのが遅れ、気づいたときには手遅れになってしまうのです。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

この記事の執筆者:舘野 愛(同族会社専門 ダイヤモンド財務®コンサルタント)

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日本で唯一の「同族会社専門」財務コンサルティング機関

社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家

『ダイヤモンド財務®』のユメリアコンサルティング株式会社

【フェイスブックページ】https://www.facebook.com/yumerea

【セミナー案内】https://www.yumerea.co.jp/seminar_lp

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舘野 愛

この記事の監修・執筆者

舘野 愛(Tateno Ai)

ユメリアコンサルティング株式会社 代表取締役

同族会社専門 ダイヤモンド財務®コンサルタント

法政大学経営学部卒業後、中央青山PwCコンサルティング株式会社、税理士法人みらいコンサルティングを経て現職。財務顧問部の責任者として数多くの同族会社の支援(経営財務・事業承継・企業再生など)に従事。ある同族会社の倒産を目の当たりにした経験から、「財務は会社と社長一族の命運を左右する」と痛感し、日本初の同族会社専門コンサルティング会社を設立。

20年以上にわたり1,300人以上の同族社長を指導。売上や借金を増やさずに1年で手元資金を2倍にした事例や、実質無借金経営の実現、相続税の9割圧縮など、あらゆる角度からお金の悩みを解決する「ダイヤモンド財務®」プログラムを開発・指導している。2017年・2020年には「日本の専門コンサルタント年鑑」で厳選実力者として紹介される。

■ 保有資格

  • 税理士(東京税理士会・登録番号109556号)
  • AFP(認定番号51535999)
  • プロコーチ(GCS認定コーチ・認定番号1406SJ0951)

■ 著書・執筆実績

  • 『社長と会社にお金が残る仕組みの作り方 ダイヤモンド財務戦略』(エベレスト出版)
  • 『同族会社のためのダイヤモンド財務3つのポイント』(日本コンサルティング推進機構)
  • 『企業再編・組織再編入門』(日本実業出版社・共著)

■ メディア掲載・出演実績

  • 日本経済新聞:書籍「ダイヤモンド財務戦略」掲載(2025年12月)
  • 日本歯科新聞(アポロニア21):特集インタビュー掲載(2025年9月)
  • 近代中小企業:3ヶ月連続連載「社長がお金の落とし穴にハマる理由」ほか(2019年)
  • その他:東京商工会議所(東商社長ネット)、海外投資新聞、FM-FUJIなど多数

■ 講演実績

  • 主催セミナー:「新春三大経営戦略」特別セミナー(2026年1月)
  • 商工会議所:岡山、千葉、宇都宮、新潟、富山黒部、群馬渋川、埼玉浦和など全国多数
  • その他:中小企業家同友会(町田、荒川)、民間企業など多数