【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 お金を残す経営財務

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高収益体質に変革する社長の考え方

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第289高収益体質に変革する社長の考え方

「舘野先生今までずっと悩んでいて、ズルズル決めきれずにいたことがあったんですが、今回のコロナ騒動を受けて、決断する覚悟が決まりました。」厳しい経営環境下でも、知恵を絞って奮闘しているとある2代目社長さんの一言です。 

あらゆる業種・業態に大きな影響をもたしているコロナウイルス。多くの社長が日々アタマを抱え、知恵を絞り、奮闘なさっていることと思います。 

特に、従業員さんの数が多ければ多いほど、「雇用を守る」「社員や家族の生活を守る」ということがいかに大変で、いかに重要なことであるか…。

その現実を痛感され、夜も眠れないほどツライ日々を過ごしているそんな社長さんも多いのではないでしょうか。 

今回のような急激な経営環境の変化が起きた時、社長が最も避けなければならないことがあります。それは何かというと、「社長自身が平常心を失う」ことです。 

財務が社長と会社を救う

特に、会社の事業存続のキーポイントである「お金」の問題が深刻であればあるほど、多くの社長は、平常心を失ってしまいます。 

だからこそ、当社では、常日頃より、財務中心の会社をすることで、社長がお金の心配をすることなく、「自由で自立した経営」ができる状態を、意図的に創っておくことが重要である…と繰り返しお伝えしてまいりました。 

組織のリーダーである社長が精神的に不安定になってしまったり、正しい経営判断が下せなくなってしまったのでは、当然、会社を守ることなんてできません。だからこそ、社長は、自らが平静さを取り戻し、正しい経営判断を下せるようにしておかなければならないのです。 

特に、事業永続のキーポイントであり、会社存続のための「命」ともいえる「お金」に関しては、財務中心の会社づくりをすることで、社長自身が常にタイムリーに経営判断を下せるようにしておかなければなりません。 

例えば、財務中心の会社づくりが根付いていて、社長自身に財務思考が身についていれば、今回のような厳しい経営環境下においても、常に冷静に、かつ、前向きな意思決定をします。 

「もし売上ゼロになっても、3ヶ月間は大丈夫」とか「〇〇のような状態になったら、〇〇の打ち手を実行しよう」など、自社の状態を数字で具体的に把握した上で、「楽観的なシナリオ」「標準的なシナリオ」「悲観的なシナリオ」をイメージします。 

特に、今のような状況であれば、「楽観的なシナリオ」「標準的なシナリオ」「悲観的なシナリオ」を数字で、具体的に落とし込むことは大変重要です。 

例えば、今回の騒動を時間軸で捉えるならば、「5月中に収束するシナリオ」「6月中に収束するシナリオ」「7月中に収束するシナリオ」などを考え、様々な要素を数字に落とし込んで、シミュレーションすることはできるはずです。 

今は、会社を「磨く」打ち手を

その上で、今の厳しい経営環境下だからこそできる「自社を磨くための打ち手」を実行すること、これこそが最も重要な着眼点になってきます。企業経営においては、今回のような厳しい経営環境下だからこそ発動できる「打ち手」というものがあります。 

「平常時」ではなかなか難しいけれども、「苦境時」だからこそ周囲の協力が得られやすいことが実は、たくさんあるのです。 

例えば、「赤字決算で株価が大きく下落しそうだ」というのであれば、株式承継の絶好のチャンスです。株価対策なんて必要なし!」という話になります。 

あるいは、過去から残っている含み損のある資産をこの機会に圧縮して、貸借対照表(バランスシート)をスリムにする。そのような前向きな打ち手をすることで、財務体質をより強固なものに変革することだってできます。 

他にも出来ることは、まだまだあります。例えば、この機会に、損益管理の仕組みを見直したり、ムダな仕事を排除したり、生産性向上のための打ち手を行うなどなど。今回の経営環境の変化をヒントに、「高収益化」に磨き上げるための打ち手は、山ほどあるです。 

問題は、その事実に社長が気付けたか、どうかなのです。あくまでも、今回の経営環境の影響を未来に繋がる飛躍の起爆剤として生かせるかどうかは、社長次第なのです。 

ダイヤモンド財務の社長は、荒波に上手に乗るだけでなく、未来への起爆剤に昇華させます。 

ガラス財務の社長は、荒波に逆らい、呑まれ、自ら疲弊していきます。 

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。 

あなたは、社長としてどんな未来をつくりたいですか 

ダイヤモンド財務®コンサルタント  舘野 愛 

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 社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家
 『ダイヤモンド財務®』のユメリアコンサルティング株式会社

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