【専門コラム】ダイヤモンド財務®の着眼点 節税対策

あなたも「事業は順調なのに、お金が残らない…」「銀行借入が思うように減っていかない…」「経営判断に基軸がないから、迷ってしまう…」と悩んでいませんか?

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節税が趣味の社長にお金が残らない理由

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第363話:節税が趣味の社長にお金が残らない理由

「舘野先生、もうすぐ会社の決算がやってきます。利益が思ったより出そうなので、どうやって税金を少なくしようかと頭を抱えています。保険の営業マンの話を聞いたり、車の購入を計画したり…。」とある関西地方の2代目社長さんからのご相談です。

当社は、同族会社専門の財務コンサルティング機関(社長と会社にお金が残る仕組みづくり)なので、全国各地より、同族会社の社長さんから会社経営にまつわるお金の悩みのご相談が寄せられます。

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節税対策には、やっていい方法といけない方法がある

節税対策の種類や方法は、実にさまざまです。そのため、節税対策の基本的な考え方や財務を基軸にした財務思考が社長自身に身についていないと「そんなはずではなかった…」と後々後悔することになります。

まず、節税対策を考える上で最初に知っておかなければならないこと。それは、「お金を使わない節税対策」と「お金を使う節税対策」があるという事実です。

お金を使わない節税対策には、例えば、不良債権の貸倒損失や資産の評価損などがあります。これらは実際の支出を伴うわけではないので、一番にやるべき節税対策です。ただし、これは社長自身が知らなければ実行しようがありません。

その上で注意しなければならないのは、「お金を使う節税対策」です。多くの場合、「節税対策」と聞くと多くの社長のアタマの中に思い浮かぶのが、このお金を使う節税対策です。

お金を使う節税対策をすると、一時的には税金が安くなった…と思うかもしれません。ところが、目的と手段を間違えてしまうと、節税効果以上にお金を失う…という落とし穴にはまります。

例えば、保険への加入や投資商品の購入、高級車の購入や接待交際などなど、社長には、多くの誘惑や勧誘がきます。保険の営業マンに「節税したい!」と声をかければ、喜んで節税商品を紹介してくれることでしょう。

なぜなら、保険の営業マンは商品を販売するのが仕事だからです。ですが、その一方で、多くの保険営業マンは、会社経営にまつわるお金のことや財務に関しては、専門外です。

財務強化すべき段階と、節税しても大丈夫な段階

保険商品に限らず、さまざまな金融商品がありますが、どの商品に関しても、販売元は自社の売上をあげるために必死に営業活動をしていることを忘れてはなりません。

普段は財布のヒモが固い社長でも、イザ「節税対策」と聞くと急に財布のヒモがゆるみ、高額な買い物をしてしまったりします。決算が終わってから、「なぜ、あんなに高額な支出をしてしまったのだろう…」と後悔することも少なくありません。

だからこそ、お金を使う節税ほど、本当にその支出が自社に必要なものかを確認することが大切なのです。

節税とお金の関係を簡単な例で考えてみましょう。例えば、100万円の利益で、仮に税率30%であれば、100万円-30万円=70万円の資金が会社に残ります。

一方で、節税のために社員旅行や客先との接待などで100万円の支出をすれば、支払う税金は100万円-100万円=0円です。税金は0円になりますが、会社に残るお金も0円です。

ここで何をお伝えしたいかというと、「納税はしたくないけど、会社にお金は残したい」と思っていては、いつまで経っても強い財務体質の会社にはならないということです。

節税をすればするほど、会社にお金は残りません。毎年、利益を出さないように節税すれば、内部留保は増えません。ですから、自己資本比率はいつまで経っても増えないのです。

目先の損得勘定よりも事業の永続のために必要なこと

一方で、納税してでも会社にお金を残せば、内部留保も増えますし、自己資本比率は高まっていきます。

融資の審査をする際、銀行は「自己資本がいくらあるのか、自己資本比率が何%なのか」を必ず確認します。そのため、自己資金が潤沢にあり、自己資本比率も高い会社は、金融機関との関係性で優位に立つことができます。これは、大変重要なことです。

社長がここで考えなければならないことは「会社経営において、何を一番の最優先事項とするか」です。これは、いうまでもなく、会社を潰さないことであり、事業の永続です。

「会社のお金のことで不自由したくない…」「銀行の目を気にすることなく、自由に事業投資したい…」このように考えるのであれば、キャッシュリッチで強い財務の会社にすることが何をさしおいても、最優先事項のはずです。

キャッシュリッチで強い財務の会社になれば、会社のお金のことで悩むことなく、自由に事業展開を進めることができます。金融機関も、いつでも自社のことを応援してくれます。

節税対策は、このようにキャッシュリッチで強い財務体質の会社になったその先の未来に考えるべきことなのです。資金不足・借入依存・赤字体質の状態の中で、節税対策をしてしまえば、いつまで経っても経営は苦しいままなのです。

繰り返しになりますが、金融機関からの資金調達を円滑にし、事業投資を自由自在にしたいと願うのであれば、まずは、節税よりも財務強化を重視すべきなのです。

資金的な不安もなく、自由自在に資金調達ができる状態になった時に初めて「節税」という論点が出てきます。この優先順位を間違えてしまうことが、将来的に自社の経営の自由を奪うのです。

ダイヤモンド財務の社長は、節税を意識しながらも、その一方で税金を必要なコストと考えます。なぜなら、最優先事項が「事業の永続」であり「永続的な成功繁栄」にあるからです。そのため、まずは、キャッシュリッチで儲かって潰れない会社にすることを優先します。

ガラス財務の社長は、目先の損得勘定だけで判断します。節税だけを考えた結果、会社にお金が残りません。意図的に赤字を作り出すので財務体質を自ら悪化させます。気づいた時には、借入依存・資金不足・赤字体質の負のスパイラルから抜け出せません。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

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