間違ったキャッシュフロー経営の功罪

間違ったキャッシュフロー経営の功罪,同族,経営,お金,2代目,社長,財務,潰れない,会社第294話:間違ったキャッシュフロー経営の功罪

「舘野先生、とりあえず会社のキャッシュさえ回っていれば大丈夫…と誤解してました。売上を増やして、人を育てて、組織づくりすれば、きっと潰れない会社になるはず…と、勘違いしていたのです。」

社長に就任して1年目。毎日毎日、夜遅くまで必死に働いているのに、なかなか経営が良くならない…。真の課題解決のための第一歩を踏み出すべく、苦しい胸の内を告白してくださった、とある2代目社長さんのお言葉です。

今は、いわゆる「コロナ融資」が活況ということもあって、金融機関も、それから企業側も、「まずは、取り急ぎコロナ融資で資金を注入して…」という会話が日常の光景になりつつあります。

そのため、表面的には、どの会社もキャッシュが回っているように見えます。それに、財務を知らない社長ほど、「ウチの会社はいつでも銀行がお金を貸してくれる…」「ウチの会社はお金のことで困ることはない…」と、誤解しつつあります。 銀行が応援する社長 vs 応援されない社長

表面的な「キャッシュフロー経営」の落とし穴

金融機関側としては、いわゆるコロナ融資は、政府主導の政策ということもあって、ほぼほぼノーリスクで融資が可能になります。それに、とりあえず「今は」融資先を倒産させないように…との動きがあるため、積極融資になります。

しかし、コロナ融資はあくまでも緊急措置です。条件を見て見ればわかることですが、すべからく「会社の真の姿や実力」を審査して、融資が下りているわけではないのです。

とはいえ、企業側としては、キャッシュが尽きてしまえば、会社は潰れてしまいます。ですから、使える手段は使い倒してキャッシュを確保するのは、当然のことです。

ここで忘れてはいけないのは、「借りたお金は、いずれ返さなければならない」という歴然たる事実です。今は良くても、いずれは「借金返済」がやってきます。

正しい借金であれば、借金を活用することによって時間を買うことができますし、そこから得た利益から借金返済ができます。ところが赤字の穴埋めの借金返済は、一体どこから支払うのでしょうか…?ということです。 お金を残す社長が知っている財務の原理原則

 

財務思考があってこそのキャッシュフロー

大切なことなのであえて申し上げますが、本質的な財務を理解することなく、なんにも考えないで、ただ単純に手元にキャッシュさえ確保すれば万事解決…というわけではないということです。

厳しい言い方になってしまいますが、それでは、ティッシュ不足やマスク不足を懸念して買いだめしているのと、本質的には何ら変わりないからです。

「みんなが大変だって言ってるし…」「持っておけば、取りあえず安心…」というレベルでしかないからです。もちろん、不測の事態に備えて、キャッシュを厚くすること自体は否定しません。

ここで大切なのは、どんなことがあっても資金が枯渇しない「社長と会社にお金が残る仕組み」が自社の中にしっかりと根付いて、存在しているかどうかなのです。

誤解を恐れずに申し上げれば、もし、仮に、目先の資金繰りの不安が払しょくされたとしても、自社のビジネスが根本的に、お金が残らない、利益がでないものであれば、5年経っても、10年経っても、経営は苦しいままです。

仮に、目先の資金繰りが回っていたとしても、本当の意味での自社の経営課題が解決されていなければ、経営の質が上がることはありません。その結果、いずれ資金は尽き、銀行にも見限られてしまいます。 借入依存から抜け出せない会社の特徴

ダイヤモンド財務の社長は、財務の視点から「キャッシュフロー」を考えます。社長と会社にお金が残る仕組みづくりをした上で、明るい未来を描きます。

ガラス財務の社長は、自転車操業の中で、たまたま資金が回っている状態を「キャッシュフロー」と誤解します。単なる無策であることに気付いていません。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。
あなたは、社長として、どんな未来をつくりたいですか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

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日本で唯一の「同族会社専門」財務コンサルティング機関

社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家

『ダイヤモンド財務®』のユメリアコンサルティング株式会社

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舘野 愛

この記事の監修・執筆者

舘野 愛(Tateno Ai)

ユメリアコンサルティング株式会社 代表取締役

同族会社専門 社長と会社にお金が残る仕組みづくりの専門家
100年続くキャッシュリッチ経営「ダイヤモンド財務®」開発者

法政大学経営学部卒業後、中央青山PwCコンサルティング株式会社、税理士法人みらいコンサルティングを経て現職。財務顧問部の責任者として数多くの同族会社の支援(経営財務・事業承継・企業再生など)に従事。ある同族会社の倒産を目の当たりにした経験から、「財務は会社と社長一族の命運を左右する」と痛感し、日本初の同族会社専門コンサルティング会社を設立。

20年以上にわたり1,300人以上の同族社長を指導。売上や借金を増やさずに1年で手元資金を2倍にした事例や、実質無借金経営の実現、相続税の9割圧縮など、あらゆる角度からお金の悩みを解決する「ダイヤモンド財務®」プログラムを開発・指導している。2017年・2020年には「日本の専門コンサルタント年鑑」で厳選実力者として紹介される。

■ 保有資格

  • 税理士(東京税理士会・登録番号109556号)
  • AFP(認定番号51535999)
  • プロコーチ(GCS認定コーチ・認定番号1406SJ0951)

■ 著書・執筆実績

  • 『社長と会社にお金が残る仕組みの作り方 ダイヤモンド財務戦略』(エベレスト出版)
  • 『同族会社のためのダイヤモンド財務3つのポイント』(日本コンサルティング推進機構)
  • 『企業再編・組織再編入門』(日本実業出版社・共著)

■ メディア掲載・出演実績

  • 日本経済新聞:書籍「ダイヤモンド財務戦略」掲載(2025年12月1日・2026年6月4日)
  • 日本歯科新聞(アポロニア21):特集インタビュー掲載(2025年9月)
  • 近代中小企業:3ヶ月連続連載「社長がお金の落とし穴にハマる理由」ほか(2019年)
  • その他:FM-FUJI、海外投資新聞、Webメディア「社長の履歴書」など多数

■ 講演実績

  • 主催セミナー:ダイヤモンド財務の実践法セミナー(70回以上開催)・「新春三大経営戦略」特別セミナー(2026年1月)
  • 商工会議所:岡山、千葉、宇都宮、新潟、富山黒部、群馬渋川、埼玉浦和など全国多数
  • その他:中小企業家同友会(町田、荒川)、株式会社識学他民間企業など多数